限定リリースした7インチ・シングルがランキング1位

1985年京都に生まれ、10歳から京都市少年合唱団に在籍する。18歳で祇園のジャズ・クラブRepos(ラポー)の専属歌手として歌い始める。上京後、ホステスとして働きながら音楽活動を続ける。インディーズで発売したCDを聴いたユニバーサル・ミュージックのディレクターの耳に留まり、2010年にミニアルバム「ずるいひと」を発売した。限定リリースした7インチ・シングルがレコード・ショップなどでランキング1位を独占する。

2012年ウィリー・ナガサキの「別れのマンボ」にゲスト参加し、有線のインディーズ総合チャートで1位を獲得する。翌年2013年のミニアルバム「へたなうそ」でメジャーデビューを果たす。

2015年10月7日ニューシングル「エピソード1」のリリースが決定している。これまで発売してきたミニアルバムは昭和歌謡のカバーであったが、待望のオリジナル曲のリリースとなる。

ホステスをしながら音楽活動を続ける異色のシンガー

ホステスをしながら音楽活動を続ける異色のシンガーである。その経験からなのか、30歳という年齢ながら歌声は艶があり、重厚でベルベットのような印象を受ける。そしてテレサ・テンの「つぐない」など、昭和歌謡の雰囲気がとてもよく似合うのである。もちろん歌っているのは現在なのであるが、昭和の頃に録音されたものを、今聴いているかのような感覚になる。現代の女性歌手はアイドルの方面で活動している方も多いが、なかの綾のような大人向けのアーティストはとても貴重な存在である。

なかの綾はCDだけでなく、7インチのいわゆるドーナツ盤やLP盤もリリースしている。彼女の歌声は、ぜひアナログ盤で聴いてみて欲しい。