ERIKAが18年ぶりのアルバムをリリース

日本ではイングヴェイ・マルムスティーンの最初の奥方として有名なスウェーデンのシンガーERIKAが、実に18年ぶりとなるアルバム「Deaf, Dumb & Blonde」をリリースする。イングヴェイもゲストで参加していたアルバム「Cold Winter Night(1990年)」は、エリカ・マルムスティーン名義で日本でもリリースされており、メロディアス・ハードロックの名盤としてファンの間では、今なお高く評価されている。イングヴェイと離婚後もERIKAはアルバムをリリースしているが、ハードロック的なアルバムではなく、日本ではリリースされていない。前作「Ripe(1998年)」をリリース後のERIKAは、表立った音楽活動をする事なく、子育て中心の生活をしていた様だ。

北欧メタル界の豪華ゲストが集結

本作には、元IN FLAMESのイェスパー・ストロムブラード(Gt)やEUROPEのミック・ミカエリ(Key)、 ALFONZETTIのマッティ・アルフォンゼッティ、北欧メロディアス・ロックの仕事人、CANDLEMASS、AVATARIUMのリーフ・エドリング、RADIOACTIVE等で活躍するトミー・デナンダーといった日本でも人気の高いミュージシャンが曲、演奏で全面参加しており「Cold Winter Night」と同じスタイルのメロディアス・ハードロック・アルバムとなっている。オープニング・トラック「Killer」のヘヴィなギター・リフを聴くだけで、このアルバムが本格的なハードロック・アルバムという事を感じさせるし、スピード・チューンありメロハー・ナンバーありと多様性のある、素晴らしい楽曲が数多く収められている。

ブランクを全く感じさせないERIKAの歌声

ERIKA自身も全ての作詞、そして一部作曲にも加わる等、本格的に制作に取り組んでおり、間違っても、昔の名前での小銭稼ぎで、用意された歌をレコーディングしました的なアルバムではない。ERIKAのヴォーカルも18年というブランク、年齢は全く感じさせない歌声を聞かせてくれている。北欧の歌姫の華麗なる復活だ。