ワールド・ツアー引退を表明したクラプトンの最新ライヴ映像

「Slowhand at 70 Live at The Royal Albert Hall」は、エリック・クラプトン(Eric Clapton)が、2015年5月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行ったライヴを収録した作品だ。70才を迎えたクラプトンは、前回のツアーで、ワールド・ツアーからの引退を表明しており、2014年に来日公演も行っている。長期の移動生活を伴うツアー生活からの引退は表明したものの、単発のライヴやレコーディングは続ける事は明言しており、特別な思いを抱く日本でのライヴも続ける、との言葉通り既に来年4月の来日も決定している。日本武道館のみでの5公演は世界的にもプレムアムなライヴとなるだろう。

ライヴ映像のみで構成された作品

本作に伴うライヴは、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンと、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールのみで行われており、セットリストは、前回の日本公演とは異なっている。クラプトンのライヴ作品としては、前回の日本ツアーの模様を中心に収録した「Planes, Trains & Eric」がリリースされているが、この作品はツアー・ドキュメンタリー的な内容になっていたので、ライヴ・シーンは若干の物足りなさがあった。その点、本作は全編がライヴ映像となっているので、70才になっても衰えを知らないどころか、年を重ねるごとに円熟味を増していくクラプトンのプレイをたっぷりと見る事ができる。
クラプトンのライヴ映像は、数多くリリースされているが、近年のリリースは、クロスロード・フェスティヴァル、スティーヴ・ウィンウッドとの共演やCREAMの再結成ライヴで、純粋にソロ・ライヴを収めた作品としてはオフィシャルでは2001年となるので、約15年ぶりだ。来日公演の模様がTV放送されているので、そこまでのご無沙汰感は無いが、クラプトンにとっても重要な場所である、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴが、こうして公式映像として残されたのは嬉しい限りだ。

エリック・クラプトン来日公演

2016年4月13日(水) 日本武道館 18:00 open/19:00 start
2016年4月15日(金) 日本武道館 18:00 open/19:00 start
2016年4月16日(土) 日本武道館 16:00 open/17:00 start
2016年4月18日(月) 日本武道館 18:00 open/19:00 start
2016年4月19日(火) 日本武道館 18:00 open/19:00 start

詳細:http://www.udo.co.jp/Artists/EricClapton/index.html