2015年、アネッサのCM曲にKANA-BOONの“なんでもねだり” が起用されている。アネッサのCM曲と言えば、ユニコーン、クリープハイプ、星野源、のあのわ、moumoonなど、その年に活躍が期待されるアーティストの夏の一押しソングが使われ、CMをきっかけに注目されることも少なくない。
2015年のCM曲に抜擢されたKANA-BOONは大阪府堺市のライブハウスで育った4人組バンド。疾走感あふれるメロディーと覚えやすい日本語の歌詞が特徴である。なんでもねだりも、明るく爽快感のある夏らしい一曲でアネッサのCMの世界観にしっかりマッチしている。彼らは、どこにでもいる普通の大学生、というか浪人生のような風貌からは想像できないようなかっこいい演奏と、関西出身ならではの面白いMCでファンを魅了している。
このKANA-BOON、2012年キューンミュージックの20周年記念オーディションで4.000組の中からグランプリに選ばれた逸材であることはご存じだろうか。その後先輩ミュージシャンのオープニングアクトを務めたり、各地の夏フェスに出演し、実力をつけるとともに、ファンを獲得していった。
大型オーディションの出身であり、タイアップや売り出し方に恵まれていたのは事実だが、これだけ音楽ファンの注目を集め、出演するライブやイベントを毎回盛り上げることが出来るのは彼らの音楽の素晴らしさと、確かな実力を証明しているのではないだろうか。ライブで人気の“クローン”や“フルドライブ”などは、KANA-BOONらしい独特のメロディーラインで中毒性があり何度も聞きたくなる。コアなファンが多い人気アニメ“NARUTO‐ナルト”の映画主題歌のために書き下ろした“ダイバー”は原作アニメファンも納得の一曲になったようだ。
急速に成長を続けるKANA-BOONから目が離せない。