最近ジョー・サトリアーニのニュー・アルバムに完全にベースのみで参加して話題となったグレン・ヒューズ(Glenn Hughes、Ba&Vo)が、昨年(2017年)から行っている「CLASSIC DEEP PURPLE LIVE TOUR(クラシック・ディープ・パープル・ライヴ・ツアー)」の模様を収めたドキュメンタリー映像作品を作る計画がある事を、海外メディアの取材で明らかにした。このツアーはその名の通り、グレンがDEEP PURPLEの曲のみで構成されたセットリストをプレイするツアーで、昨年秋にオーストラリア、ニュージーランド限定で行われていた。そしてこのツアーは予想通り世界中からのラブコールを受ける事となり、18ケ月にも及ぶロングランのワールド・ツアーとして再開される事となったのだ。ツアーは4月から南米で始まり、夏にはヨーロッパを回る予定だ。

グレンは「南米でのライヴは全てレコーディングする予定」と語っている。その他にも様々な場所でカメラを入れてのライヴ撮影を行う予定だが、メインのコンテンツは今年の後半に行われる北米公演の可能性が高いとされている。更にグレンはショウに足を運ぶDEEP PURPLEファンに向けてこの様に語っている「俺にDEEP PURPLEのスタジオ・アルバムで聴けるプレイを期待しないで欲しい。俺はずっとスタジオでのプレイとは違う事をライヴでやってきた。今回もライヴ用のアレンジでやる。カリフォルニア・ジャムやロンドン、パリ、東京でのライヴの様にね

興味深いのはセットリストの構成だ。昨年の豪州、NZツアーでは、セットリストに第2期の代表曲“Smoke on the Water”、”Highway Star”が含まれていた。この2曲は誰でも知っているDEEP PURPLEの代表曲で、外す訳にはいかない、という気持ちも分かる。あるいはプロモーターからの要望であったのかもしれない。また、この2曲も第3期、第4期のセットリストには入っていたのでグレン・バージョンでプレイされてもおかしくはないが、グレン・ファンとしてはむしろ“Hold On”、”The Gypsy”あたりをプレイして欲しいと思うだろうし、それ以前に我々日本のファンは、来日公演の実現を祈るばかりだ。

グレン・ヒューズ CLASSIC DEEP PURPLE LIVE TOUR 2017 セットリスト

1.Stormbringer、2.Might Just Take Your Life、3.Sail Away、4.Mistreated、5.You Fool No One、6.This Time Around、7.Holy Man、8.Gettin’ Tighter、9.You Keep On Moving、10.Smoke on the Water/Georgia on My Mind、encore:11.Highway Star、12.Burn
※セットリストは2017年の標準的なもので、公演毎に異なる可能性があります。

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