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日本初のメタルフェスティバルとして2006年にスタートしたLOUDPARK(ラウドパーク)は、今年2015年に10周年を迎える。さいたまスーパーアリーナと幕張メッセを交互に会場にしながら、2ステージ制で全バンドを見せるか、3ステージ制でバンド数を多くするかなど、さまざまな試行錯誤がおこなわれたが、基本的なスタンスは当初からほとんど変わっていない。

メタルというジャンルがすでに伝統的なものとして形式化し、新しい要素があまり好まれないということもあるのかもしれない。ARCH ENEMY(アーチ・エネミー)などは毎年のように来日しているし、トリをつとめるのもSLAYER(スレイヤー)やMEGADETH(メガデス)であれば観客は満足するのかもしれない。

中堅どころにおいては、単独での来日がむずかしいバンドを見る機会になることに意義がある。NOCTURNAL RITES(ノクターナル・ライツ)やMESHUGGAH(メシュガー)、HIBRIA(ヒブリア)などは日本でも人気があるが、もし来日できたとしても、ほかのバンドとのカップリングツアーであったり、会場も小さいものであったりしただろう。

日本のバンドは大御所でないとなかなか食い込めないところはあるようだ。LOUDNESS(ラウドネス)やANTHEM(アンセム)、UNITED(ユナイテッド)などはさすがのパフォーマンスを見せていたが、新しめのバンドでヴィジュアル系寄りのルックスであったりすれば、出演が発表された時点でネット上で賛否が巻き起こる。アイドルであるBABYMETAL(ベビーメタル)の時も大きな反響があった。

この2015年のラインナップについては、そうした非難が起こるどころか、過去最高といってよいものになっている。すでに2日券はソールドアウトするなど好調な流れのようだが、来年以降にもつながる成功を期待したい。