常に最前線を走り続けているaiko
シンガーソングライターとは、ポピュラー音楽で、自ら書いた歌を自ら歌うひとのことを言う。日本人の女性シンガーソングライターの中でも、圧倒的な人気を誇り、常に最前線を走り続けているのがaikoではないだろうか。
aikoは今年の11月で40歳を迎える。四十路とは思えないかわいらしさをキープしているaiko。その人気は衰える事なく、新しいファンも増え続けているのだ。aikoのコンサートはとにかくチケットが取れない。
彼女のコンサートはLOVE LIKE POPとLOVE LIKE ROCKの2種類に分かれている。デビュー当時はどちらもライブハウスで行われていたが、現在ではLOVE LIKE POP はアリーナなどの規模の大きいホール、LOVE LIKE ROCKはライブハウスで行われるというように区別されているのだ。単純にライブハウスの方はキャパシティが少ないため、チケットは取りにくくなる。しかし、アリーナクラスの会場を簡単に満員にしてしまう彼女が、観客との距離が近いライブハウスでコンサートを行なうということは、ファンにとってはたまらないことで、何としても行きたいと思うのは当たり前である。またaikoのコンサートは一度行くと、心を奪われファンになってしまう人も多い。
気さくなコミュニケーションと共感できる歌詞
アリーナクラスの会場では肉眼で表情が確認できる距離で、彼女を見ることが出来る人数は限られている。そう、多くは数十、いや、数百メートル離れたところから、肉眼で見ても小柄な彼女を見ることになるのだ。それでも会場全員が満足できるコンサートを作り上げるのだ。それはaikoの高いコミュニケーション能力、話術にあるのではないだろうか。MCでは気さくな関西弁でファンと話し、コール&レスポンスをすれば、あっという間に会場が一つになる。
そんな彼女の魅力の一つが共感できる歌詞である。aikoの歌詞はラブソングが多く女性なら誰もが一度は経験したことのある淡い恋の思い出とどこかリンクする部分があるのではないだろうか。彼女の世界観と言葉のセンス、せつないメロディーと心地よい歌声が胸に突き刺さる。
同じラブソングでも、片思いを応援する、聞けば元気が出たり前向きになれる曲もあるのだから、コンサートに行けば泣けるし笑える。明日からまた頑張ろうという気持ちにさせるのだ。またaikoのファン層は幅が広い。男女比は、同等か若干女性が多いように感じる。なにより年齢層が小学生から60代までとかなり幅が広く、まさに老若男女といえよう。いつまでも変わらぬかわいさと、人の心に届く言葉を発信し続けるaikoは、これからも多くの人を虜にさせていくのだろう。