ニック・メンツァがクリス・ポーランドのバンドOHM:に加入
90年代、マーティ・フリードマン(ギター)と同時期にMEGADETHに在籍し、数多くの代表作に参加したドラマーのニック・メンツァ(Nick Menza)が、初期のMEGADETHのギタリスト、クリス・ポーランド(Chris Poland)率いるプログレ・フュージョン・バンドOHM:へ加入し、ニックを交えた演奏を収録した動画をYouTubeで公開した。
数多くのMEGADETHの代表曲でプレイしたニックとクリス
クリスは「Killing Is My Business…and Business is Good!(85年)」「Peace Sells…But Who’s Buying?(86年)」、ニックは「Rust in Peace(90年)」~「Cryptic Writings(97年)」にMEGADETHに在籍しており、時期の重なりは無いものの、いずれも現在のMEGADETHのライヴでも定番となっている数多くの名曲に参加したメンバーだ。なお、OHM:には、元MEGADETHのベーシスト、ジェイムス・ロメンゾ(James LoMenzo)も参加していた時期があるが、既にジェイムスはバンドを脱退しており、公開された動画では、ロビー・パグリアニがベースをプレイしている。
OHM:はシンガーを迎え、新しい音楽性の新バンドへと移行
OHM:の音楽性はMEGADETHと全く異なり、ヘヴィ・メタルの要素は全くない。元々、クリスはヘヴィ・メタル系のミュージシャンではなく、むしろMEGADETHでのプレイの方がクリスにとっては異質だったと言っても良い。クリスとニックという組み合わせでMEGADETH的な音を期待したファンには、肩透かしになってしまうが、変則リズムの曲をプレイするニックの切れ味の良いドラミングはMEGADETH時代を彷彿とさせる。またクリスも、ヘヴィ・メタル的ではないが、テクニカルなフレーズを連発し、その腕前が全く衰えていない事を見せつけている。
この動画はOHM:の昔の曲をデモンストレーション的に撮影したもので、バンドはソングライティングを行いながら、シンガーのオーディションを行う予定だ。また、現在はクリスのバンドOHM:を名乗っているが、今後は新しい音楽性にシフトしていく為、バンド名も変更する事になっている。
新しい音楽性がどの様なジャンルなのか?現時点では明らかにされていないが、ヘヴィ・メタルか否かはともかく、強力なバンドになる事は間違いない。今後の動向に注目だ。
出典:BLABBERMOUTH.NET(英語)'Ex-MEGADETH Members NICK MENZA, CHRIS POLAND'