3月に来日するTOTOから、オリジナル・ベーシストのデヴィッド・ハンゲイトが脱退
2016年3月の来日公演が発表されたばかりのTOTOから、オリジナル・ベーシストのデヴィッド・ハンゲイト(David Hungate)が脱退した。昨年の来日公演まではネイザン・イーストがベースをプレイしており、ハンゲイトは来日公演の後からTOTOに復帰、最新作「TOTO XIV~聖剣の絆~」でも全曲ではないがベースをプレイしていた。9月半ばまで行われていたYESとの北米ツアーにも参加していたが、「ツアーをする体力が残されていない」という声明を出し、年明け欧州から再開されるツアーへの不参加が発表された。
ワイルドな風貌の凄腕ベーシスト、リーランド・スカラーがツアーに参加
日本公演を含む年明けのツアーには、マイク・ポーカロ(2015年3月に死去)が病気療養の為にバンドを離れていた時にツアーで代役を務めていたリーランド・スカラー(Leland Sklar)が参加する事となった。リーランドは、60年代から活躍しているアメリカ出身のセッション・ベーシストで、ジェームス・テイラー、フィル・コリンズ、ジャクソン・ブラウン、ホール&オーツ、松任谷由実など、様々な大物ミュージシャンのレコーディングやツアーに参加している。何といってもインパクトがあるのは、髪の毛と同じくらい長く髭を伸ばした個性的な風貌で、誰のバック・バンドでどんな音楽を演奏していようとも、すぐにリーランドと分かる。ZZ TOPを彷彿とさせるワイルドなルックスは、荒々しいロック・サウンドのイメージがあるが、実際にはPOPS、ロック~ジャズ・フュージョンまで幅広くプレイするベーシストだ。TOTOやフィル・コリンズとのライヴで、凄腕ミュージシャン達と共演している姿が印象深い。
来日前にチェックしておきたい、リーランド参加作品
TOTOのライヴ作品「Falling in Between Live」はリーランドが前回参加していたツアーの映像で、彼がTOTOでどんなプレイをするのかチェックするには最適だ。フィル・コリンズのライヴ作品「Live at Montreux 2004」では、フィルやチェスター・トンプソンとのリズム・コンビネーションを堪能できる。また、初期の音源としては、MAHAVISHNU ORCHESTRA(マハヴィシュヌ・オーケストラ)に在籍した、ビリー・コブハム(ドラム)のソロ・アルバム「Spectrum(スペクトラム/73年)」があり、ジェフ・ベックとの共演で有名なヤン・ハマー(キーボード)、後にDEEP PURPLEに加入するトミー・ボーリン(ギター)と共に、ハイテク・ジャズ・フュージョンを聴かせてくれる。いずれも国内盤で入手可能だ。
TOTO JAPAN TOUR 2016 スケジュール
2016年3月3日(木) 仙台サンプラザホール
2016年3月4日(金) パシフィコ横浜
2016年3月7日(月) 日本武道館
2016年3月9日(水) Zepp FUKUOKA
2016年3月10日(木) 広島上野学園ホール
2016年3月14日(月) 大阪フェスティバルホール
2016年3月15日(火) 名古屋市公会堂
詳細:http://udo.jp/Artists/Toto/index.html