若い人は、AORというジャンルを御存知でしょうか。AORは日本で作られた造語であることを後に知るのですが、日本にAORを最初に広めたのは、恐らくボズ・スキャッグスです。ソフト&メローな曲調のロックがAORです。
ボズ・スキャッグスは1980年に武道館で演奏しています。この時のライブは、「Middle Man」という大ヒットアルバムをフォローしたもので、ライブの模様は、民法のテレビやFMラジオでも放映されました。自動車のCMにも、曲が使用されています。
1983年に、ボズとドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルド、イーグルスのジョー・ウォールッシュのジョイントコンサートがありました。またこの時のボズのバックコーラスには、当時草刈正雄主演映画「汚れた英雄」の主題歌を歌った、ローズマリー・バトラーが参加し、花を添えていました。会場は、代々木オリンピックプールでした。
ボズは、ミドルルマンという大ヒットアルバムを出して、何度か日本でもツアーを行った後、レストラン経営などの実業家の道を歩みだし、音楽活動を一時中断してしまいます。
ボズが復活したのは1988年、この時のアルバム「OTHER ROAD」でシングルカットした、「HEAT OF MINE」という曲は、ボビー・コールドウェルが作詞作曲に関わっています。
復活したボズは、来日公演を武道館で行いました。2003年から2006年にかけて毎年、ボズはブルーノートにやってきました。それまで、武道館や代々木オリンピックプールの後方から見ていたボズのライブを、200人~300人の小さな会場で間近に見ることがきたのです。2013年と今年も来日して、渋谷公会堂やオーチャードホールでライブを行っています。