KUNI、今から30年以上前の1980年代初頭、まだ10代の時にギター1本を手に単身アメリカへ渡り、メタル・ブームに沸くミュージック・シーンのど真ん中でギタリストの地位を築き上げたSAMURAIの、キャリアを総括するラスト・ライヴが間もなく行われようとしている。

契約も何も無い状態で渡米。そこでギタリストとして実績を作り、ビリー・シーン(Ba)、フランキー・バネリ(Dr)、カル・スワン(Vo)、マーク・エドワーズ(Dr)、チャック・ライト(Ba)、ジョン・パーデル(Key、Vo)、奥本亮(Key)といった、当時のメタル・ファンであれば名を知らぬ者は居ないであろう、豪華なメンバーを集めてファースト・アルバム「Masque(マスク)」を1986年にリリース。続く、1988年のセカンド「Lookin' for Action」は、Yngwie Malmsteen's RISING FORCEの元シンガーとして有名だったジェフ・スコット・ソート等と共にバンド形式で制作された。その後、日本での凱旋公演として行われた渋谷公会堂でのライヴは、当時開局したばかりのNHK BSで単独番組として放送されるという、今では少し考えられない偉業を成し遂げたギタリスト、それがKUNIだ。

そのKUNIが、デビュー30周年を記念して、日本最大のメタル・フェスLOUD PARK 2016(2日目)に登場する。そして、このステージがKUNIのミュージシャンとしてのラスト・ステージとなる。日本人ギタリストでありながら、常に海外のトップ・ミュージシャンとプレイしてきたKUNIが召集したメンバーは、セカンド・アルバムに参加したジェフ・スコット・ソート(Vo)、ジェイク・E・リーのRED DRAGON CARTELの元シンガーであり、HARLEM SCAREMのドラマーとして知られるダレン・スミス、GRATE WHITEで活躍したベーシスト、トニー・モンタナという布陣だ。4ピースのバンドではあるが、同時にシンガーも3人いる。KUNIの楽曲はインストもあるが、ギタリストのリーダー・バンドでありながらも、ヴォーカル・ラインも秀逸なので、この歌える人選は最適だ。実力もキャリアも抜群という、KUNIのラスト・ステージを飾るに相応しいラインナップだ!

 更に、LOUD PARKでのラスト・ステージの前に、10/8(土)、池袋BLACKHOLEで単独クラブ・ギグも行われる事になっている。アメリカ時代にはハリウッドのWhiskyを始めとする様々な名門クラブでプレイしてきたKUNIが日本でクラブ・ギグを行うのは、今回が初めてである。メンバーは勿論、LOUD PARKと同じラインナップで、この豪華なバンドを小会場で目撃できる貴重な機会となる。

同時刻に、さいたまスーパー・アリーナでLOUD PARK初日が行われているのが残念ではあるが、さいたまスーパー・アリーナの最寄り駅、さいたま新都心駅から、単独ライヴ会場の池袋までは電車で30分程度。途中退場して、KUNIの単独ライヴ後にLOUD PARKに再入場しても、SCORPIONSは見ることができる時間だ。日曜日にLOUD PARKでKUNIを見る予定のファンも、先ず土曜のクラブで至近距離でKUNIのプレイを見て、翌日、LOUD PARKのビッグステージでのファイナル・ライヴを見届けてはどうか!

KUNI ライヴ、イベント・インフォメーション

10/8(土) 東京・池袋BLACKHOLE Open:18:30、Start:19:00、3,000円(ドリンク別)
チケット、その他詳細:creativeman オフィシャルHP

10/9(日) さいたまスーパー・アリーナ LOUD PARK 2016 
チケット、タイムテーブル、その他詳細:Loud Park オフィシャルHP

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10/29(土) 東京・池袋BLACKHOLE METAL HELLOWEEN PARTY

KUNI PARTY

12/24(土) 東京・池袋BLACKHOLE METAL CHRISTMAS PARTY

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関連作品

KUNIのアルバムは残念ながら現在は殆どが正規価格では入手困難である。ここでは標準価格で入手可能なCDのみを掲載している。是非、再発を期待したい!