WHITESNAKEのジャパン・ツアーがスタート
ついにデヴィッド・カヴァーデイル(David Coverdale)率いる、WHITESNAKEのジャパン・ツアーが始まった。DEEP PURPLE時代の曲をリメイクしたニュー・アルバム「THE PURPLE ALBUM」を引っ提げ、その名もTHE PURPLE TOURという事で、ライヴではDEEP PURPLEの曲が数多くプレイされている。本家DEEP PURPLEと同等、あるいはそれ以上のヒット曲を持つ、デヴィッド・カヴァーデイル/WHITESNAKEの場合は、スティーヴ・ハケットのGENESIS Revisitedや、ウリ・ジョン・ロートのSCORPIONS Revisitedの様に、全曲DEEP PURPLEという訳にはいかないだろうが、それでもデヴィッドの声で第三期、第四期DEEP PURPLEの曲が聴けるのは貴重な機会である。
DEEP PURPLE、RAINBOWの歴代シンガーが続々と来日
今年は６月に来日したMICHAEL SCHENKER’S TEMPLE OF ROCKのシンガー、ドゥーギー・ホワイト(Doogie White)、同ツアーのスペシャル・ゲストでグラハム・ボネット(Graham Bonnet)、今回のデヴィッド・カヴァーデイル、そして12月にグレン・ヒューズ(Glenn Hughes)も来日という事で、元DEEP PURPLE、RAINBOWの歴代シンガーが数多く来日している。昨年、イアン・ギラン(Ian Gillan)はDEEP PURPLEで、ジョー・リン・ターナー(Joe Lynn Turner)はイベント参加で、それぞれ来日しているので、この２年でほぼコンプリートだ。
ニュー・シンガーは「ディオ meets フレディ・マーキュリー」
そして気になる、御大リッチー・ブラックモアのロック・プロジェクトについては、DEEP PURPLE / RAINBOWのRevisitedライヴの第一弾として、ドイツで行われるMONSTERS OF ROCKに出演する、という報道が海外メディアから出始めている。バンド・メンバーはまだ明らかにされていないが、契約の関係でアナウンスができないだけで、シンガーを含めたメンバーは固まっており、そのラインナップには「過去のメンバー」は含まれていないとの事だ。もっとも気になるシンガーについては、リッチーの言葉で「ロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio) meets フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury/QUEEN)」と伝えられている。全く実績の無い新人シンガーなのか？あるいは新人ではないが「知る人ぞ知る」無名のシンガーなのか？は定かではないが、これまでリッチーが発掘したシンガーに「外れ」は一人もいないので、ファンの期待は高まるばかりだ。
常に、リッチーは前任者との比較や過去の実績ではなく、その時に自分がやりたい音楽にあったシンガーを見つけてくる。つまり、今回は「DEEP PURPLEとRAINBOWが歌える」、イアン・ギランにも、デヴィッド・カヴァーデイルにも、ロニー・ジェイムス・ディオにも、グラハム・ボネットにも、ジョー・リン・ターナーにもなれるシンガーを見つけ出した、という事だ。新バンドの全貌が明らかになる日を、楽しみに待つとともに、日本のプロモーターが、リッチーを口説き落としてくれる事を、心から祈りたい。