リッチー・ブラックモアのロック・プロジェクトに対するコメント
グラハム・ボネット(Graham Bonnet)が、フェイスブックのオフィシャル・アカウントで、リッチー・ブラックモアのロック・プロジェクトに対する公式コメントを発表した。背景には、海外メディアが「グラハムがリッチーのロック・プロジェクトに否定的な発言をした」という記事をネットに掲載した事があり、その記事を目にしたグラハムは、名指しはしなかったものの「言葉が捻じ曲げられて伝えられていたので、ハッキリさせる為にオフィシャル・コメントを出す事にした」と、ステートメントの冒頭に記している。
「俺は誰よりもリッチーのロックへの回帰を喜んでいる。彼は、これまでに多くの素晴らしいミュージシャンを世界に紹介してきた。それと同じように、今回彼が選んだバンドを見る事ができて、とてもエキサイティングだ。」と、リッチーの新しいバンドに、ポジティヴな思いを持っている事を伝えており、更に「俺にこの音楽的キャリアを与えてくれたリッチーに感謝している。」と続けている。
また、RAINBOWの再結成について、自分自身がリッチーと再びプレイする事を望む気持ちはあるものの「もしRAINBOWの再結成が実現するとすれば、ふさわしいシンガーはロニー・ジェイムス・ディオしかいない。しかしロニーがこの世にいない以上、それはあり得ない事だ。」と記している。
GRAHAM BONNET BANDはツアーとニュー・アルバムを予定
グラハムは自身の今後の活動について「リッチーの新しいバンドと同じように、俺も素晴らしいバンド・メンバー(コンラド・ペシナト、ベス・アミ、マーク・ゾンダー)と共に新しいプロジェクトに取り組んでいる。RAINBOW、MSG、ALCATRAZZやソロ作品と同じくらい素晴らしい、新しい音楽的ヴィジョンがある。」として、2016年1月から8月までのツアー計画と、年明けにリリースする、ニュー・アルバムについて言及している。ニュー・アルバムは新曲と共に、過去の楽曲を再録したボーナス・ディスクが付属になる様だ。
多少、優等生的なグラハムのステートメントには、一部のファンからは冷やかす様なコメントが付けられている。しかし、半分引退状態だった数年前とは違い、今のグラハムは、完全復活と言って良い程、精力的な活動を行っているので、リッチーの復活に更なる刺激を受けているのかもしれない。リッチーが登場するMOSTERS OF ROCKにグラハムのバンドが出演し、日本で実現したマイケル・シェンカーとの共演と同じ事が実現するのも夢ではないかもしれない。