ギタリストのコンラド・ペシナートが脱退を表明していたグラハム・ボネット・バンド(GRAHAM BONNET BAND)が、新メンバーとしてアメリカ出身のギタリスト、ジョーイ・タフォーラ(Joey Tafolla)の加入を、オフィシャル・サイトで発表した。グラハムは「ジョーイを我々のバンドに迎える事ができてとても嬉しい。彼の存在は、ライヴで私の過去の曲をよりクラシックなサウンドに近づけてくれるだろう。」とコメントしている。また、今後はジョーイを含めたライン・ナップでライヴ活動と共に、「The Book」に続くスタジオ・アルバムも製作するとしている。
ジョーイもバンド加入にあたり「昔から俺はグラハムの歌声と曲が大好きだった。彼のメロディやハーモニーのセンスは本当に素晴らしい。彼は洗練されたハーモニーをいとも簡単に作り上げてしまう。この様なハイレベルの人たちと仕事ができる事にとても満足している。」とコメントしている。
ジョーイは80年代にイングヴェイ・マルムスティーンやポール・ギルバート、マーティ・フリードマン、トニー・マカパイン、ジェイソン・ベッカー、リッチー・コッツェン、ヴィニー・ムーア等、数多くのテクニカル系ギタリストを輩出したマイク・ヴァーニーのSharpnel Recordsの出身で、日本でもソロ・デビュー・アルバム「Out of the Sun(87年)」が高く評価された。その後もソロを中心にアルバムをリリースしたが、他のSharpnel系のギタリストが、テクニカル系からの脱却や、バンド結成、加入を通じて活動の幅を広げる中、表舞台の活動から遠ざかっていった印象がある。しかし、そのテクニックやメロディ・センスは間違いなく一級品で、グラハムが歌うHR/HMナンバーには欠かせない要素を持っているギタリストだ。現在のバンドのラインナップは、Graham Bonnet (Vo)、Beth-Ami Heavenstone (Ba)、Joey Tafolla (Gt)、Jimmy Waldo (Key)、Mark Banquechea (Drs)となっており、バンドはこの編成で、7月からヨーロッパ・ツアーを開始する予定だ。