GRAHAM BONNET BANDの1stアルバム「The Book」が完成
昨年、今年と2年連続でマイケル・シェンカーと共に来日を果たし、日本のファンに健在ぶりを見せつけたグラハム・ボネットが、ついに自らのバンド、GRAHAM BONNET BAND名義でファースト・アルバムをリリースする。アルバムのタイトルは「The Book」、リリースは海外で11月7日、日本は先行発売で10月28日リリースとされている。
グラハムが自分自身の名義でフル・アルバムをリリースするのは、1999年の「The Day I Went Mad」以来となる。その後、他のバンドへの参加作として、ANTHEMとの「Heavy Metal Anthem(2000年)」、IMPELLITTERIの「System X(2002年)」、Taz Tayler Bandの「Welcome to America!」を制作している。また、GRAHAM BONNET BAND名義では昨年、シングル”My Kingdom Come”、”The Mirror Lies”を、ライヴ・アルバムとして昨年の来日公演を収録した「Escape From Alcatrazz : Alive In Japan」を、それぞれダウンロードのみでリリースしている。
Disc 2にはかつての名曲のセルフ・カバーを収録
グラハムは、恐るべき声量と音域を持ちRAINBOWやMSG、ALCATRAZZ等で数多くの名曲を残した伝説的ハード・ロック・シンガーだが、実は、当の本人はHR/HMがそれほど好きではない、というのはグラハムのファンには周知の事柄だ。その為、自らのソロ・アルバムではHR/HM色の薄いアルバムを制作してきた事もあり、それはそれでグラハムの素晴らしい歌唱が聴ける事に間違いはないのだが、やはりファンが望むのはHR/HMを歌うグラハムだろう。
今回のアルバムの音源はまだ公開されていないが、バンド名義での制作で、メンバーは、昨年の来日公演に参加したConrado Pesinato(Gt)とBeth-Ami Heavenstone(Ba)、そしてWARLORDのマーク・ゾンダー(Dr)となっている為、昨年リリースされたシングルの路線を継承したHR/HMアルバムとなっているのは間違いない。更に、Disc2は、グラハムが過去に残した名曲達のセルフ・カバーとなっている。先日のマイケル・シェンカーのライヴで披露された、“Assault Attack”、“Dancer”、“Desert Song”も収録されている。このニュー・アルバム「The Book」と共に、次はヘッドライナーとしての来日公演を心待ちにしたい。
The Book / GRAHAM BONNET BAND
Disc1: 1.Into The Night、 2.Welcome To My Home、3.Earth’s Child (I Am Your Son)、4.Rider、5.Dead Man Walking、6.Strangest Day、7.The Dance、8. Where Were You?、 9. The Book、10. Everybody Wants To Go There、11. California Air
Disc2: 1.Eyes Of The World、2. All Night Long、3. Lost In Hollywood、4.Since You Been Gone、 5. Night Games、6. S.O.S.、7. Assault Attack、8.Dancer、9.Desert Song、10.Island In The Sun、11.Hiroshima Mon Amour、12.God Blessed Video、13.Will You Be Home Tonight、14. Witchwood、15. Stand In Line、16. Here Comes The Night (Down Without A Fight)
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