ASIAのギタリスト、サム・コールソンが、3月から始まったJOURNEYとの北米ツアーの模様をYouTubeの自身のアカウントで公開している。映像はスマートフォン等で撮影されており、移動中やバックステージのプライベート映像に加えて、ビリー・シャーウッド(Ba&Vo)を加えた編成でのASIAのライヴ映像も断片的に収録され、”Sole Survivor“や”Don’t Cry“の一部を観る事ができる。また、映像には以前のツアーで撮影されたジョン・ウェットンとの演奏シーンも登場する。

ファンが最も注目する点は、当然、今は亡きジョン・ウェットンのパートを務めるビリー・シャーウッドのパフォーマンスだろう。ビリーのこれまでのキャリアを考えれば、彼のプレイ・スタイル、歌唱は、むしろ若手ギタリストのサム・コールソンのプレイよりも、ずっとASIAやプログレ・ファンには浸透しているはずだ。更に、YESクリス・スクワイアの代役という難しいパートをこなしてきたビリーの実力に、疑いをはさむ余地もない。しかし、ASIAにおけるジョンの役割を知れば知るほどに、彼がいないASIAのライヴに不安を感じてしまうのも、また事実だ。当然、ツアー序盤の断片的な映像で全てを語ることはできない。今後、ツアーを続ける中でビリーが初めて本格的にプレイするASIAの楽曲、特にヴォーカルに慣れて行く事だろう。

現在のJOURNEYとASIAツアーは7月まで続き、その半ばの6月には、ニュージャージーでのASIA単独でのジョン・ウェットン追悼ライヴも計画されている。なお、11月に予定されていた、スティーヴ・ハウが一時的に復帰してのUKツアー(FOREIGNERのサポート)は、日程がキャンセルされたまま、続報は届いていない。

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