アルバム2枚同時リリースで日本デビュー!
スパニッシュ・メタルの礎を築いた伝説のバンドAVALAMCH(アヴァンランチ)の魂を受け継ぐ、メロディアス・パワー・メタル・バンドALQUIMIA(アルキミア)が、オリジナル・アルバム2枚同時リリースという珍しい形で、日本デビューを果たす。バンドの音楽性は、メロディ重視のスタイルで、憂いのある歌メロ、ツイン・ギターも豊富にフィーチャーされている。日本人好みのバンドと言えるが歌詞が全てスペイン語という事で日本からは注目されていなかったのだろう。世界を目指すなら英語、というのが一般的ではあるが、スペイン語は英語それ程変わらないメジャーな言語なので、マーケットはそれなりにあるのかもしれない。現在、ALQUIMIAは、ANGRAともにツアーを行っている。
テクニカルで壮大なメタル・サウンド
ALQUIMIAは2012年にデビューしたバンドだが、中心メンバーのアルベルト・リオンダ(Gt)は、AVALANCHのメンバーとして長いキャリアを誇る。今回リリースされる2枚のアルバムにも、テクニカルで壮大なスケールの楽曲が並ぶ。通常であれば、最新作のセカンド「Espiritual(エスピリトゥアール~霊魂の輝き)」のみリリースして日本デビューを飾るところを、2012年の1st「Alquimia(アルキミア~紫衣の錬金術師)」も同時にリリースとなった事が、日本のレーベルのバンドへの期待とアルバムの完成度を物語っている。実際、アルベルトのエモーショナルなギターだけではなく、イズラエル・ラモスの「こぶし」の効いたヴォーカルも強い存在感を放っている。北欧系のメロデァス・メタルとは、また一味違った雰囲気のパワー&ドラマチックなメタル・アルバムだ。スペイン語の歌詞が気なるリスナーも多いと思われるが、筆者もスペイン語はできないので歌を聴いても全く意味が分からないが、何となく日本語のメタルに通じる要素があり、不思議と違和感なく音楽を楽しめた印象がある。
2nd / Espiritual(エスピリトゥアール~霊魂の輝き)
1. インドマーブレ不屈の魂、2. 氷の華、3. 光への脱出、4. 白い剣士、5. 神々の黄昏、6. エスピリトゥアール霊魂の輝き、7. ヴォルネラーブレ弱き心、8. ソル・ネグロ暗黒の太陽、9. モリール・ポルナータ無稽の死、10. アルマスニダス歪んだ魂、11. エスピリテュアール霊魂の輝き (アコースティック・ヴァージョン) (日本盤ボーナストラック)
1st / Alquimia(アルキミア~紫衣の錬金術師)
1. ムートゥス・リベール沈黙の書、2. 狼と聖櫃、3. 漆黒のレディ、 4. ラ・クーナ・デ・アルセ揺籃の地から、5. 王の贖罪、6. デヴィナ・プロヴィデンシア、7. クラロ・デ・ルナ月光、8. 泪のラグーン、9. アリエント激励の息吹、10. 金色の泉、11. サクリフィシオ聖なる代償、12. 紫衣の錬金術師、13. カバラ秘法 XIII、14. デヴィナ・プロヴィデンシア (アコースティック・ヴァージョン) (日本盤ボーナストラック)