ENFORCERのギタリスト、ヨセフがシンガーを務めるBLACK TRIPが日本デビュー
スウェーデンのメロデァス・ハードロック・バンドBLACK TRIPが、セカンド・アルバム「Shadowline」で、ついに日本デビューを飾った!BLACK TRIPは、THIN LIZZYや70年代のSCORPIONSを彷彿とさせる、ツイン・ギターのメロディが印象的なクラシック・スタイルのハードロック・バンドで、シンガーは、あのENFORCERのギタリスト、ヨセフ・トールだ。ヨセフは、このバンドではギターを弾かずにヴォーカルに徹している。それほど声のレンジが広くはないが、味のある個性的な声をしており、少し懐かしい感じのバンドの音楽性にマッチした歌声を聴かせてくれる。
NWOBHMや70年代HRを感じさせるメロディとアレンジ
歌メロやギター・フレーズを聴いていると、どうしてもTHIN LIZZYっぽいという表現になってしまうが、それほど露骨に似ている訳ではない。おそらく本人達も意識して、こういったサウンドを出しているのだろう。NWOBHM的な展開を持った曲もあり、アレンジもメロディも練られている。日本人好みの音楽性のバンドと言えるだろう。日本盤にはRIOTのOutlawとSAXONのAnd the Bands Played Onのカバーがボーナストラックとして収録されている。この辺りも、バンドのルーツが垣間見える選曲だ。
本作は海外では昨年リリースされており、BLACK TRIPは本作を携えたツアーも行っている。ENFORCER等の本業バンドを抱えたメンバーが集まっているバンドだが、単なるサイド・プロジェクトではなく本格的なバンドとしての活動も期待できる内容のアルバムだ。
BLACK TRIP「Shadowline」
1. Die With Me、2. Danger、3. Shadowline、4. Berlin Model 32、5. Over The Worldly Walls、6. Clockworks、7. Rooms、8. Subvisual Sleep、9. Sceneries、10. The Storm、11. Coming Home、12、Outlaw(Bonus/RIOT Cover)、13、And the Bands Played On(Bonus/SAXON cover)