男女混成3人組のシューゲイザー・バンド、リンゴ・デススター

テキサス州ビューモントで結成されオースティンで活動する、エリオット・フレーザー(ギター、ボーカル)を中心として、ダニエル・コーボーン(ドラム)と紅一点のアレックス・ゲーリング(ベース、ボーカル)からなる男女混成3人組のシューゲイザー・バンド、リンゴ・デススター(Ringo Deathstarr)。およそ3年振りとなるフルアルバム『ピュア・ムード』(Pure Mood)が11月18日に日本先行発売された。

ノイジーなギターとアレックスの甘い歌声を組み合わせた彼らのサウンドは、まさにマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン直系のシューゲイザー・サウンドだが、スペースメン3などからの影響が伺えるドローン・ミュージックの要素や、グランジの影響も感じられる。実際彼らはキュアーやスミス、フガジ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど多くのバンドから影響を受けていると語る。

2014年末から制作が始まった今作『ピュア・ムード』だが、前作までプロデュースを担当したクリス・”フィンチー”・スミスの手を離れ、自分達で制作したという。ツアーに同行するなどかねてより交流のあったスマッシング・パンプキンズのジェフ・シュローダーが参加していることもあってか、以前よりグランジの影響が濃く感じられ、よりヘヴィーなサウンドとなっている。

12月からはおよそ2年振りとなる来日ツアーも始まり、札幌、東京、京都、大阪、名古屋、甲府の6都市を回る。2011年の来日ツアーでは、東日本大震災の直後で多くのアーティストが来日を中止するなか、日本のためにと敢えて決行した彼ら。今回のツアーも楽しみだ。

収録曲

01. Dream Again / 02. Heavy Metal Suicide / 03. Stare At The Sun / 04. Show Me The Truth Of Your Love / 05. Big Bopper / 06. Guilt / 07. California Car Collection / 08. Boys In Heat / 09. Never / 10. Old Again / 11. Cynthia's Friend / 12. Acid Tongue * / 13. See You * / 14. I Want To Be A Bore *
* 日本盤ボーナストラック