メロディアスHR/HMの宝庫スウェーデンから新たにNAKEDが登場!
EUROPEを筆頭にこれまで数くの強力なメロディアス・ハードロック・バンドを生み出してきたスウェーデンから、新たなバンドNAKED(ネイキッド)が登場し、デビュー作となる「End Game」を作り上げた。海外では11月20日、そして日本でも11月25日にリリースされる予定だ。NAKEDは2007年にアルバムを自主リリースしている様だが、イギリスの名門レーベルESCPAE MUCICと契約した本作が本格的なデビュー作となる。
北欧ハードロックの王道サウンドを貫いたアルバム「End Game」
NAKEDのメンバーは、ALIENのトニー・ヴォルグ(ギター)を始め、それぞれが独自のキャリアを積み重ねてきているので、新人という訳ではないが、北欧メタル・マニア以外の殆どのHR/HMファンにとっては未知のバンドと言って良いだろう。しかし、本作に収録されている曲には、世界を席巻した80年代北欧ハードロックの王道ともいえる、伸びのあるハイトーン・ヴォーカル、印象的なギターリフとメロディアスなソロ、キーボードとコーラスが満ち溢れている。ある意味で現代のトレンド等関係ないと言わんばかりに徹底したサウンドに、メンバーの拘りが感じられる。EUROPEやTNT、TREAT、MADISONといったバンドのファンには溜まらない内容だろう。
正統派メロディアス・ハード・ロックから哀愁のバラードまで、充実の内容
オープニングのSilverthorn、Blood of My Blood、Born to Live for Love、The Great Warといった正統派メロディアス・ハード・ロックから、お約束とも言える哀愁のバラードLeaving You Tonight、キャッチーでAOR的なStill in Love等、中だるみするスキを与えない充実したクオリティの曲が並ぶ。ヴォーカルのピーター・サンドヴァルが、ジョーイ・テンペスト、或いはヨラン・エドマンを少し力強くしたイメージのスタイルという事もあり、どことなく懐かしさを感じさせる。
なお日本のHR/HMファン向けのトピックとしては、日本が誇るヴァイキング/フォークメタルの雄BELLFASTのリーダー松本周二が、美しいバラードEnd of Eternityでフレットレス・ベースを披露しているのもポイントだ。