まもなく終わろうとしている2016年は、多くのロック・アイコンがこの世を去った年として長く記憶に残る年となるに違いない。’60年代から活躍し、ミュージシャンとしてだけではなく、多大な方面に大きな影響を与え続けたデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の死は、全世界に衝撃を与えた。そのボウイが、自らのバンド、THE SPIDERS FROM MARSを率いて行った1973年のワールド・ツアーの最終公演となったロンドンでのライヴを収録した映画「ジギー・スターダスト(Ziggy Stardust:The Motion Picture)」が、2017年1月14日からリバイバル上映される。(オリジナル公開は1983年)

当時のボウイは、アルバム「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(1972年、リリース当時の邦題、屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群)」、「Aladdin Sane(1973年)」をリリースしたばかりで、派手なメイクや奇抜な衣装を身にまとったグラム・ロック・スタイルで世界中の注目を集めていた。このライヴは、そのグラム期のボウイのラスト・ステージとなった。

一つの音楽性にとらわれる事なく、常に変化しつづけたボウイのサウンドの中で、この時期は、もっともハード・ロック的であった時期でもある。後にMOTT THE HOOPLEでも活躍するミック・ロンソン(Gt、故人)、ブリティッシュHRの大御所URIAH HEEPに加入するトレヴァー・ボールダー(Ba、故人)、ミック・ウッドマンジー(Dr)がレコーディングからライヴまで固定メンバーとして参加している。15分にも及ぶ”The Width of Circle(邦題、円軌道の幅)」では、ミックの長いソロ・パートもあり、ボウイも含めた”バンド”としてのライヴを展開している。

映画「ジギー・スターダスト」

2017年1月14日より、K’s Cinema他にて全国ロードショー
上映の詳細: 映画ジギー・スターダスト公式サイト

Tracks: 君の意志のままに、屈折する星くず、あの男を注意しろ、フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年、すべての若き野郎ども、ユー・プリティ・シングス、月世界の白昼夢、チェンジス、スぺイス・オディティ、私の死、気のふれた男優、時間、円軌道の幅、夜をぶっとばせ、サフラジェット・シティ、ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート、ロックン・ロールの自殺者

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