ANDERSONPONTY BAND(アンダーソン=ポンティ・バンド)の新作ライヴが登場

PINK FLOYDのデヴィッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズ、KING CRIMSON、YES、ASIA等、プログレ界の大御所のリリースが続く中、元YESのシンガー、ジョン・アンダーソン(Jon Anderson)が、ジャズ&フュージョン界で活躍する巨匠ヴァイオリニスト、ジャン=リュック・ポンティ(Jean Luc Ponty)との新プロジェクトANDERSONPONTY BAND(アンダーソン=ポンティ・バンド)として、2014年収録のライヴ・アルバム「Better Late Than Never~真世界への旅」をリリースした。本作には、新曲やポンティの過去の曲にジョンが歌詞をつけた曲の他、YESの名曲も収められている。

美しさと力強さを保ち続ける、The Voice of YES ジョン・アンダーソンの歌声

ジョンが体調不良の為にYESを離れたのは2008年の事だ。その後、YESはベノワ・デイヴィッド、ジョン・デイヴィソンをシンガーとして活動を続けているが、YESにとって「ジョン・アンダーソンの声」が不可欠な要素となっているのは、これまでのジョン以外のYESのシンガー達がいずれも「ジョン的な声」の持ち主である事からも明らかだろう。天使の声とも称されるジョンの透明感のあるハイトーンはYESそのものと言っても過言ではない。

当初の体調不良から復活してもジョンがYESに戻らなかった(戻れなかった)のは、やはり年齢と共にパフォーマンスにも限界が来たのか?と心配をしていたが、このライヴ作品を聴いて、それは杞憂だという事が分かった。今年71才になるジョンの声は、今なお、The Voice of YESとして、その美しさと力強さを失っていない。新曲は勿論、日本ではアニメの主題歌にもなったRoundabout(ラウンドアバウト)やOwner of Lonely Heart(ロンリーハート)、Wonderous Stories(不思議なお話を)といったYESの名曲でも衰えぬ歌声を聴くことができる。ポンティとバック・メンバーの演奏も見事で、良くも悪くも落ち着いたプレイ・スタイルに変化した本家YESよりも、パワフルでダイナミックな演奏を聴く事ができる。来年にはANDERSONPONTY BANDとしてのツアー、来日も予定されている様なので、本作を楽しみながら、ツアーの正式発表お待ちいただきたい。

ANDERSONPONTY BAND/Better Late than Never ~ 真世界への旅

CD:1. イントロダクション、2. 希望へのリズム、3. 静寂のアリア、4. ロンリー・ハート、5. 抒情の時、6. 時間と言葉、7. 永遠のミラージュ、8. ソウル・エターナル、9. 不思議なお話を、10. 同志、11. 太陽への回帰、12. ラウンドアバウト、13. 愛の使者、14. 真世界、15. 記憶分子 (日本盤スペシャル・ボーナス・トラック)

DVD:1. イントロダクション、2. 希望へのリズム、3. 静寂のアリア、4. ロンリー・ハート、5. 抒情の時、6. 時間と言葉、7. 永遠のミラージュ、8. ソウル・エターナル、9. 不思議なお話を、10. 太陽への回帰、11. ラウンドアバウト