ついにロックの殿堂入りを果たした、プログレッシヴ・ロックの巨匠YESが、8月から始まるアメリカン・ツアーYestivalの開催を発表した。最近のYESは、70年代の名作アルバムを完全再現するライヴを行ってきており「The Yes Album(サード・アルバム)」「Fragile(こわれもの)」「Close to the Edge(危機)」「Tales from Topographic Oceans(海洋地形学の物語)」「Going for the One(究極)」「Drama」といったアルバムが再現されてきたが、今回は、1969年のファースト「Yes」から、1980年の「Drama」までの全てのアルバムからセレクトされたセットリストとなり、サプライズも用意されているとの事だ。
果たして、そのサプライズとは何だろうか?現時点では、それ以上のコメントは何もないので、あくまでも推測に過ぎないが、最も考えられるのは、ゲストとして過去のメンバーが登場する事だろう。「Drama」の再現では当時のシンガー、トレヴァー・ホーンとの共演が実現している。ファーストから「Drama」までのセットリストという事で、例えば、歴代キーボード・プレイヤー達、「Relayer」時代のパトリック・モラーツや、オリジナル・メンバーのトニー・ケイ、黄金期メンバーのリック・ウェイクマンの登場などが期待されるが、やはり、ファンが一番に望むのは、オリジナル・シンガー、ジョン・アンダーソンとの共演ではなかろうか?今後の動向に注目したい。
今回のツアーは、Yestivalという名の通り、フェスを思わせる豪華なラインナップで行われる。5月にニュー・アルバム「White Knight」をリリースするトッド・ラングレン、更に、現在ASIAでツアーを行っている、カール・パーマーが、自身のバンドCarl Palmer’s ELP Legacyとして参加し、昨年相次いで亡くなった盟友、キース・エマーソン、グレッグ・レイクを追悼する。
www.yesworld.com(英語)
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