デンマーク出身の70’sスタイルのツイン・ギター・ヘヴィ・ロック・バンド、SEA(シー)がセカンド・アルバム「The Grip of Time」を、5/24にリリースする。SEAは、Anders Brink(Vo&Gt)、Anders Kargaard(Gt)、Maico Thyge(Ba)、Jonas Bangstrup(Drs)からなる4人組で、2014年にリリースしたデビュー作「Sea」が、メタル大国スウェーデンで高評価を受けた逸材だ。
バンドの音楽性は抒情的なツイン・ギターが特徴的な70’sスタイル・ロックで、ギターの歪みが抑えられている分、メタルというよりハード・ロック、ヘヴィ・ロックであり、音楽の印象を例えるなら、ツイン・ギターがWISHBONE ASH的に泣くBLACK SABBATHという感じだ。THE ANSWERや現在のOPETHのファンには、かなりヒットするサウンドだろう。ブルース・ディッキンソン風とも言えるAnders Brinkのヴォーカルは、力強く歌い上げるタイプで、ギター兼任ながらシンガーとしての実力も相当だ。
オープニングの”Rust“から、70’s好きには溜まらない展開の抒情的なハードロック・ナンバーだ。スロー・テンポの”Time Will Let You Know“も独自の雰囲気を持った佳曲。バラード”No Dawn“の泣きメロも素晴らしい。コンパクトな曲が中心ながら、凝ったアレンジで展開をしてくれるので、非常に聴きごたえがある。70’sのハード・ロック・ファンを中心に強くお勧めしたいアルバムだ。
The Grip of Time / SEA
1. Rust、2. Once We Were Dead、3. Time Will Let You Know、4. Shout、5. No Dawn、6. Back To The Ground、7. Sing For Your Right、8. Dust will Fall、9. The Stranger Within、10. Sea