ミックのソロ・プロジェクトとして生まれ変わったSEVEN

2014年に25年目にして初のアルバム「7」をリリースし、世界中のメロハー・ファンを歓喜させたイギリス出身のメロディック・ハードロック・バンドSEVEN(セヴン)が、2年ぶりとなるセカンド・アルバム「Shattered(シャタード)」を完成させた。元々、2014年のSEVENの劇的な復活は、オリジナル・ベーシストのパット・ディヴィにEscape Musicのカリル・タークが声をかけて実現した経緯があったが、本作はオリジナル・シンガーのミック・ディヴィアンが中心となって制作されている。前作に参加していたSEVENのオリジナル・メンバーはレコーディングに参加しておらず、ミック+前作にも参加したラーズ・クリス(Gt、Dr)が中心となり、フレデリック・バーグ(Key)、ケイ・バックランド(Key)、アンディ・ロス(Ba)等をゲストに迎えている。

SEVENらしさを追求したアルバム

バンドの形態が大きく変わっても、この「Shattered」でもSEVENらしさは失われていない。ギター・オリエンテッドなアレンジの中に、キーボードを大胆に取り入れたハードポップ志向は変わらず、ミックのメロディアスでソウルフルなヴォーカルも健在だ。ミックが、SEVENの音楽を愛する仲間の手を借りてSEVENらしさを追求したアルバムと言える。オープニングの"Light of 1000 Eyes"やタイトル・トラック"Shattered"など全体的にミディアム~スロー・テンポの曲で構成されており、落ち着いた聴きごたえがあり、ラーズのメロディアスなギター・プレイもフックになっている。ジョー・リン・ターナー(ex RAINBOW)がリリースした名盤1stソロ「Resucue You」にも通じる部分がある素晴らしいメロディアス・ロックアルバムだ。

Shattered(シャタード) / SEVEN

1.Light of 1000 Eyes、2.A Better Life、3.Fight、4.Shattered、5.Live This Life、6.Pieces of You、7.Broken Dream、8.High Hopes、9.I Needed Time、10.Taking Over、11.Last Illusinon、12.World of Make Believe(Bonus Track)

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