Emerson-Berry-Palmer

3(Three/スリー)の貴重なライヴ音源が2枚組CDがリリース

キース・エマーソン(キーボード)、カール・パーマー(ドラム)、ロバート・ベリー(ヴォーカル、ギター、ベース)によって結成され88年~89年にかけて活動していた3(Three/スリー)の貴重なライヴ音源が2枚組CD「Live in Boston 1988」としてリリースされた。3(Three)はアルバム「To the Power of Three(邦題:スリー・トゥ・ザ・パワー/88年)」をリリースし、ツアーを1度行っただけで活動を停止している。本作は、もともとブートレグで流通しており、ラジオ向け音源を元にしたものと思われるが、活動期間が短かったバンドのパフォーマンスを捉えた貴重な音源で、音質もまずまずだ。ベリーはELPにおけるレイクと同様にアルバムでは、ギター、ベース、ヴォーカルを担当しているが、ライヴはサポート・ギタリストを加えた編成で行っており、本作でもELPの曲にギター・ソロが加えられるなど、ELPのライヴ・テイクとは違った構成で聴くことができる。

唯一のアルバム「To the Power of Three」を全曲演奏

本作のポイントは、唯一のアルバムとなった「To the Power of Three」の曲が、ほぼ全曲演奏されている事だろう。結果的に短命で終わったバンドだけに、オリジナル・アルバムの曲がライヴ・テイクで数多く聴けるのは貴重だ。80年代後半の時期だけあって各メンバーの演奏も非常にタイトで、バンドとしても完成されている。キース・エマーソンやカール・パーマーのソロも収録されており、申し分ない内容のライヴ音源と言える。

なお、オリジナル・アルバム「To the Power of Three」も、まもなくアナログ盤が再発される予定となっているので、本作と合わせて文末にご紹介しておく。

3(Three) / Live in Boston 1988 収録内容

Disc1

1. Fanfare For The Common Man
2. Deste La Vita
3. Lover To Lover
4. Introductions
5. Hoedown
6. You Do Or You Don't
7. Talkin' Bout

Disc2

1. Creole Dance
2. On My Way Home
3. Runaway
4. Standing In The Shadows Of Love
5. America Blue Rondo Tocatta Drum Solo Flight Of The Bumblebee
6. Eight Miles High