ソロやユニット等、様々な形態で活躍している個性派シンガー・ソングライター、扇愛奈(おうぎあいな/Vo、Gt、Key)が、本城聡章(Gt/筋肉少女帯)、 内田雄一郎(Ba/筋肉少女帯、NESS他)、河塚篤史(Dr/NESS)という実力派ミュージシャンと組む、GSプログレ・バンドFoo-Shah-Zooが5/20に下北沢club251で行ったライヴ「五月病だよ!フーシャーショー」のレポートをお届けする。


Foo-Shah-Zoo

ピアノ伴奏のムーディなBGMをバックにステージにバンド・メンバーが登場。それぞれがチェック気味にフリーに音を出す中、次第に本城のフィードバックの音量がBGMをかき消す程に上がっていき、アルバム「絶景」のオープニング・ナンバー"Foo-Shah-Zooのテーマ"でライヴはスタートした。サイケデリック風の不思議な雰囲気の中に響く「Foo! Shah! Zoo! Go Round!」雄たけびの様なコーラスに合わせて、客席からも声があがる。

Foo-Shah-Zoo

曲は重たいビートと、スピーディなパートが目まぐるしく入れ替わる"石橋クラッシャー"へと続く。バンド形式ではなく単独で弾き語り形式で行うソロ・ライヴでも、不思議な世界観のオリジナル・ソングを、個性的なパフォーマンスで表現している扇だが、Foo-Shah-Zooでは、そこにバンドならではの激しさが加わり、プログレッシヴでありパンキッシュでありハードロック的でもある独自の雰囲気を作り上げている。

Foo-Shah-Zoo

オープニングから2曲続いた後に、これまた不思議な雰囲気のMCが入り、扇と内田が掛け合いでヴォーカルをとるハードなナンバー"オセロゲーム"がプレイされる。この曲では扇はキーボードを激しいアクションを交えてプレイしていた。ステージの上では最も若い扇だが、ベテランの個性派ミュージシャン達の強力なパフォーマンスの中でも、独特の存在感を放っている。

Foo-Shah-Zoo

間髪入れずに、本城のギターリフをプレイし、グルーヴィなロック・ナンバーの"シガラミフィーバー"へと続く。ここまでの曲は展開の激しい曲が続いていたが、この曲は、ストレート&シンプルな曲で、内田と河塚が繰り出すビートに合わせて、客席もリズムをとりながら盛り上がる。

Foo-Shah-Zoo

MCに続いて、昭和歌謡の様な雰囲気を持った新曲"さよならピアノ"が披露される。中盤の本城のタメを効かせたギター・ソロが絶品だ。ハードでダークな雰囲気の"ジユウノジュウ"からライヴは後半へと突入する。「ダンス・ナンバーで盛り上がりませんか~!手拍子どうぞ~!」という扇の一声と共に客席も手拍子で応える。

Foo-Shah-Zoo

キャッチーなサビに合わせて左右に手を振りながら客席も一体となって盛り上がる曲"ヒッパレライヴ"では、短いソロを含んだメンバー紹介も行われて、ライヴの雰囲気は最高潮となり場内が大いに盛り上がる中、怪し気な雰囲気を持つFoo-Shah-Zooの代表曲"魔王"でライヴ本編は終了。一度退場したバンドは、アンコールを求める歓声の中、ステージへ戻り、ラストは"エレベータアガール"をプレイしてライヴは終了した。

Foo-Shah-Zoo

新曲以外にも、扇愛奈とFoo-Shah-Zooとしてリリースされているアルバム「絶景」未収録の曲で、初めて聴く曲もあったライヴだが、曲そのもの、そしてプレイの素晴らしさもあって、最初から最後までFoo-Shah-Zooの独特の世界観を堪能できたライヴだった。

Foo-Shah-Zoo

5/20 下北沢club251

1.Foo-Shah-Zooのテーマ、2.石橋クラッシャー、3.オセロゲーム、4.シガラミフィーバー、5.さよならピアノ(新曲)、6.ジユウノジュウ、7.ヒッパレライフ、8.魔王、encore.エレベータアガール

ライヴインフォメーション

7/12 池袋 鈴ん小屋
【扇愛奈✕UnU✕寺門いずみ】

出演:扇愛奈 / UnU / 寺門いずみ / and more
OPEN 未定 / START 未定 チケット:前売¥2,000 / 当日¥2,500 (1D別)

7/23 渋谷 七面鳥
【納涼だよ!!アコースティックフーシャーショースペシャル】

出演:Foo-Shah-Zoo
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット:前売¥3,500 / 当日¥4,000 (共にD別)

チケット等詳細:扇愛奈オフィシャルHP 
Foo-Shah-ZooオフィシャルHP