GW最終日となった5/8、東京・下北沢Club251で行われたライヴ・イベント「MONSTERS OF ROCK(邪道)」のレポートを、2回に分けてお届けする。
花びらと煙草
イベントのトップで登場したのは、都内を中心に活動するロック・バンド、花びらと煙草だ。メンバーは、清野りな(Vo&Gt)、SHUTO(Gt)、あっきー(Ba)、yu-ki(Dr)の四人編成だ。
ノリで押しまくるスタイルではなく、基本的には軽めのリズムに、メランコリックで、メロディアスなヴォーカルが乗るスタイルだ。バンドの各メンバーも、個々に派手なアピールをするタイルではなく、曲の雰囲気に合わせたプレイに徹している印象だ。
清野のヴォーカルも、SHUTOのギターも、少し物悲し気な印象があるが、決して陰鬱な雰囲気はなく、むしろ、内に秘めた強さや希望といったものを感じさせる。美しいフレーズと、静と動を使い分けた演奏も見事で、イベントを一気に盛り上げるというよりは、静かに力強い助走を切ったと言えるステージだった。
FATE GEAR
2番手に登場したのは、様式美スタイルのHRバンドFATE GEARだ。オープニングからスピード・チューン"Winds of Fall"で会場のボルテージを一気に引き上げる。
この日のFATE GEARのライヴは、いつもにも増してパワー全開で、特にNico(Vo)のテンションの高さは尋常ではなく、歌の途中でステージを飛び降りて客席で歌ったり、ステージ上で仰向けになって凄まじいシャウトを連発する。しかし、どれだけパフォーマンスがアグレッシヴになっても、ヴォーカルには全く影響を与えることは無く、メロディ・ラインは、いつもの様に滑らかで、ハイトーンはどこまでも力強い。
Mina隊長(Gt)も、負けじと激しいアクションを交えながら、ステージを右へ左へと躍動しながらエモーショナルなプレイを披露する。HIRO(Dr)は渾身のドラミングで、曲のパワフルさ倍増させている。miyou(Ba)の堅実かつ激しいステージングはサポートの域を超えたものだ。前回レポートした4月の鹿鳴館ライヴの後からバンドに合流した、Kurumi(Key)は他メンバーと違い激しいアクションは無いが、従来の曲も違ったアレンジでプレイしたり、見事なコーラス・ワークを聞かせたり、FATE GEARに新しい魅力を加えている。
まさに「正統派」という言葉がしっくりくる、FATE GEARの王道HRライヴが展開されたステージだった。
この夜のライヴでは、次のアルバムに収録予定の新曲も初披露された。リフ、メロディ、展開のいずれもが、FATE GEARらしい様式美ナンバーで、コンセプト・アルバムになると言われている新作への期待が高まるばかりだ。
バンドの始動から間もなく1年。FATE GEARは序章を終え、確実に次のチャプターへと歩みを進めようとしている。
メンタリストDaiGo、RAINBOW(邪道)、
THE KEY PROJECTが登場した後半(Part2)を近日掲載!
インフォメーション
花びらと煙草 オフィシャルHP
FATE GEAR オフィシャルHP