「夢をあきらめない男たち」カナダの伝説的メタル・バンドANVIL(アンヴィル)が、17枚目となるニュー・アルバム「Pounding the Pavement(パウンディング・ザ・ペイヴメント)」2/21にリリースする。前作「Anvil is Anvil(2016年)」から丁度2年のインターバルだが、その間にワールドツアーで世界各地で200回を超えるライヴを行っていたというから驚かされる。バンド結成から40年、81年のファースト・アルバム「Hard n’ Heavy(邦題:ヘヴィ・メタル・ドリーム)」でのワールド・ワイドのデビューからも37年という超ベテランにして、このバイタリティには脱帽だ。

前作に引き続きドイツでレコーディングを行った本作は、生々しくも、メタリックでヘヴィなサウンドが印象的だ。今更音楽性は変わりようがないが、レコーディングの環境でサウンドは大きく変わる。ファースト・ビデオとなった“Ego”“Black Smoke”といったパンキッシュなスピード・メタル・ナンバーから、スロー&ヘヴィのドゥーム・メタルまで80年代から変わらぬANVIL節が全開だ。“Rock that Shit”の様なキャッチーなロックン・ロール・ナンバーや、タイトル・トラックでインストの“Pounding the Pavement”等のアクセントもあり、単調でもなければマニアックでもない。LIPSのカミソリの様な鋭いギター・リフも、ロブ・ライナー(Robb Reiner)の迫力とテクニックを兼ね備えたドラミングも健在。2014年から加入したクリス・ロバートソン(Chris Robertson)のベースも前作以上に躍動している。バンドは2月から4月まで続くヨーロッパ・ツアーを行う。未発表の日程を含め既に世界中で100本のライヴが予定されているとの事だ。前作では実現しなかった再来日が実現に期待したい。

Pounding the Pavement / ANVIL

1.Bitch in the Box、2.Ego、3.Doing What I Want、4.Smash Your Face、5.Pounding the Pavement(Instrumental)、6.Rock That Shit、7.Let It Go、8.Nanook of the North、9.Black Smoke、10.World of Tomorrow、11.Warming Up、12.Spark It Up(Japan bonus track)

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