80年代のメタル・イメージを継承するバンドTOXICROSEが遂にデビュー!

メタル大国スウェーデン出身のスリージー・メタル・バンドTOXICROSE(トキシックローズ)が、1stアルバム「Total Tranquility」を7月27日にリリースする。グラマラスなコスチュームに身を包んだグループショットは、W.A.S.Pや初期のMOTLEY CRUE等、80年代をLAメタルをイメージさせる。バンドの音楽性も、見た目のイメージに通り、ダークで怪しげな雰囲気と、キャッチーなメロディと、80年代的なヘヴィが融合した正統派メタル・スタイルで、オフィシャルのプレスリリースでは、初期のMOTLEY CRUE(1st,2nd)、WASP(1st)、FASTER PUSSYCAT等ファンは要チェックとあり、正にその通りだ。敢えて付け加えるとすれば、リフや曲構成、ソロは本格派パワー・メタルの要素もあるので、VICIOUS RUMORSやMETAL CHURCHといったバンドにも通じるものがある。

"本格派"メタル・アルバム「Total Tranquility」

TOXIC ROSEは2010年にストックホルムで結成、2012年にEPをリリースしてデビューしたバンドで、メンバーはAndy TXR (Vo, ex LIPSTIXX N'BULLETZ)、Tom Wouda (Gt,GEMINI FIVE) 、Goran Imperator (Ba,SEXYDEATH) 、Michael Sweet (Dr, CRASHDIET, ex LIPSTIXX N'BULLETZ)という4人編成だ。ヴォーカルのAndyはハイトーンというよりはパワフルなタイプのシンガーだが、ビデオにもなっている"World of Confusion"の様なパワー・メタル・ナンバーから、"Because of You"といったバラードまで幅広いタイプの曲でアグレッシヴ&エモーショナルな歌唱を聴かせてくれる。Tomのギター・プレイもフラッシーなプレイを多用するのではなく、タメを聴かせたメロディアスなプレイが印象的だ。グラマラスさを前面に押し出した見た目のイメージはバンドの意思の表れなのだろうが、収録曲にはタイトルトラックの様にドラマチックな作風の曲もあり、見た目よりも良い意味で「かなり本格的なメタル」なアルバムで、むしろもう少し正統派イメージを打ち出した方がコアなメタル・ファンを惹きつけるのでは?という気がしなくもない。いずれにしても、強力なメタル・アルバムである。

Total Tranquility/TOXICROSE

1. World Of Confusion、  2. Silent End Of Me、  3. Killing The Romance、  4. Sinner、  5. We Own The Night、  6. Reckless Society、  7. Clarity、  8. Because Of You、  9. We All Fall Down、  10. Total Tranquility、  11. Save Me(Bonus Track)