Black Sabbath

トニー・アイオミがマーティン時代のアルバムの再発と再結成への思いを明かす!

現在ファイナル・ツアーを行っているBLACK SABBATHのギタリスト、トニー・アイオミ(Tony Iommi)が、海外メディアに対して、80年代後期から90年代にかけてバンドに在籍していたトニー・マーティン(Vo/Tony Martin)時代のアルバムの再発と、マーティンを含めたラインナップでの再結成を望んでいる事を語った。マーティン参加のアルバムは、「The Eternal Idol (1987)」、「Headless Cross (1989)」、「Tyr (1990)」、「Cross Purposes (1994)」、「Forbidden(1995)」があるが、そのうち「The Enernal Idol」以外のアルバムは入手困難で、中古盤が高額で取引されている。2017年は、トニー・マーティン加入のBLACK SABBATHが30周年となり、マーティンも自身のSNSで「来年は再結成には最高の年だ」と期待を寄せるコメントを出している。

正当な評価を受けられなかったマーティン時代

オジー・オズボーン、ロニー・ジェイムス・ディオ、イアン・ギラン、グレン・ヒューズといったBLACK SABBATH歴代シンガーの中で、トニー・マーティンは最も過小評価されているシンガーとして知られている。コージー・パウエル、ニール・マーレイ、ギーザー・バトラーといった強力なメンバーと共に製作された「Headless Corss」、「Tyr」、「Cross Purposes」といったアルバムはHR/HMの歴史に残る名盤であり、マーティンも素晴らしい歌を聴かせてくれている。しかし、オジーやロニーといったレジェンド級のシンガーと比較した場合に地味な印象がぬぐえない事と、ライヴ・パフォーマンスの弱さがネックとなっていた。更に、90年代のロニーの復帰と離脱に振り回され、それを是として受け入れた事も、当時は「便利屋」的シンガーという印象を与えてしまった事もマイナスに働いている。
セールス的にも振るわず、結果的にBLACK SABBATHのブランドを落とす事になってしまったマーティン時代、コージー・パウエルは「BLACK SABBATHはストリップ劇場でプレイする様なバンドであってはならない」と言ってバンドを脱退している。残念ながら、そのコージー・パウエルはもう居ないが、是非、この時代の名曲の再発とライヴでの復活を期待したい。

出典(英語).http://www.blabbermouth.net/

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