孤高のスーパーギタリスト、ジェフ・ベックが昨年に引き続きまもなく来日する。今回はパット・メセニーとのダブルヘッドライナーとしてBlue Note Jazz Festival(9/27 横浜赤レンガパーク)へ出演し、その前後に単独公演を東京(9/25)、大阪(9/28)で行うスケジュールだ。日本では久しぶりとなるフェス出演に加えて、単独公演は東京、大阪ともZEPPでのスタンディング形式というスペシャルな内容だ。特に単独公演はジェフの神技プレイを間近で見ることができるプレミアムなライヴとなるだろう。
今回の来日に合わせて、これまで国内未発表となっていた最新ライヴ盤「LIVE+」が9/17にリリースされる。国内盤にはボーナストラックが1曲と、初回特典としてポストカードやピックが封入されている。ジェフの最近のライヴ作品としては、昨年の来日公演を収録したDVD/ブルーレイがリリースされているが、今回のライヴはUSツアーを収録したものであり、内容は全く別ものだ。来日公演に参加していなかったシンガーのジミー・ホールのヴォーカル曲も収められている。また、タイトルの「LIVE+」が示すとおり、ライヴ音源に加えて2曲のスタジオ新録曲も収められている。
ジェフのライヴ作品は、様々なツアーの音源がリリースされている為、曲目が重複する場合もあるが、ジェフ以外のツアー・メンバーは頻繁に入れ替わっている為、同じ曲でもツアー毎にアレンジが異なるケースが多い。ジェフ自身も他のメンバーにインスパイアされる形で、どんどんプレイスタイルを変えていくタイプなので、本作でもこれまでとは違うジェフのプレイを聴く事ができる。特にSuperstition(迷信)は、BECK BOGERT & APPICEでの演奏とは雰囲気を変え、作者であるスティーヴィー・ワンダーのアレンジに近くなっており貴重なテイクと言える。今回の来日公演にはシンガーのジミーも参加する予定となっているため、このライヴ盤を聴いて予習をするのもいいだろう。