11月29日に15周年記念ライヴをソールドアウトで成功させたSEVENTH SONの正田泰(TAi Syouda/ドラム)と、Yama(ヴォーカル)に、話を聞いた。ライヴ当日はメイン・アクトとしてトリの登場だった事もあり、時間切れとなってしまった為、後日、正田、Yama別々にインタビューを行う事となった。今回は、正田のインタビューを、お届けする。
「15周年は新たなスタート」「新作は良い意味で一味違ったアルバムにしたい」
Live Land(L): 15周年ライヴが終わってしばらく時間が経ちましたが、今はどんなお気持ちですか?
正田(S): あっという間に15年経ったなと言う感じです。 正直あまり感傷的な気分では無く、ここからが新たなスタートだなと思っています。 ただ、初代ヴォーカルのHideさんがマイクスタンドを振り回しているのを見た時は「初期にはお客さんが2人しかいないなんて事はしょっちゅうだったな、そんな時代を一緒に頑張ったんだよな…」って少し目頭が熱くなりましたけど(笑)。
L: オフィシャル・ホームページで公開されているバンドの歴史によると、15年の中にはバンドとして困難な時期もあった様ですね。そんな時期を乗り越えて続けられた要因は何でしょうか?
S: 15年のうち1/3は思うように活動できない時期でした。 メンバーが居なかったり、各メンバーそれぞれの事情が重なって動けなかったり、そんな状況が結構長かったんです。 それでもスタジオに入り続けて、リハーサルと作曲はコンスタントに続けていました。 SEVENTH SONが幸運だったのは、作曲者でギタリストの大谷が常にアイディアを持っていた事、そして曲数がある程度溜まったらベースの鈴木がレコーディングを担当してデモとして形にしてくれたからだと思います。 そうすることで、時期が来たらすぐに動けるように準備し続ける事が出来たんです。
ただ、ヴォーカルのYamaが体調不良で一時脱退していた時は、正直継続を断念した事がありました。 「もう続けるのは無理だ、大谷、鈴木、ごめんな。オレはメンバーを見つける事が出来なかった…」って思ったんですよ。 そしたらその翌日にYamaから「体調が回復したからバンドに戻りたい、もう一度歌わせて欲しい」って連絡が来た、あぁ、きっとこれを待っていたんだな、って思いました。運命だったんですね。
L: 来年はニュー・アルバムのレコーディングをする予定になっていますが、どういうアルバムにしたい、という方向性は決まっていますか? 曲はもう全て出来上がっているのですか?
S: 前回の「Fates For Destination(2013年)」が、最初からほぼ完成形だったのに対して、今回は全く何もない状態でスタジオに入りセッションしながら制作を進めています。 今回のポイントは「SEVENTH SONらしさを凝縮したよりコンパクトな楽曲」を目指しています。 今まで7分、8分と言う曲が多かったので、今回は出来るだけコンパクトにまとめてみようと思っています。 曲数はまだ足りなくて、ひとまずプリプロをやってみてさらに数曲書き足す予定です。
L: 前作からのバンドの進化、成長、あるいは変化という点では、どんな事があげられますか?
S: 前作の「Fates For Destination」の時は、かなり明確なイメージがあったので、出来るだけデモの雰囲気を損なわないように制作しましたが、今回は全く何もない状態から作業しているので、メンバー全員が自分の持ち味を前面に押し出す事が出来ていると思います。 良い意味で、今までとは一味違ったアルバムを、お届け出来ると思います。
L: 2016年はSEVENTH SONにとって、どんな年にしたいですか?
S: 現状では詳細はお伝え出来ないのですが、夏ごろに大きめなイベントに参加する事になると思います。 ニューアルバムも、その頃を目標にリリース出来ればと思っています、あくまで希望ですけど(笑)。 アルバムリリース後は、前回あまり廻れなかった地方へ出来るだけ行きたいと思っています。 より多くの皆さんにSEVENTH SONを体験して貰える1年にしたいと思います。