圧倒的な「15周年ライヴ」を見せたSEVENTH SON
PURE METAL SPIRITS vol5.のメインアクト3番手、トリを飾ったのは、メロディック・パワー・メタル・バンドSEVENTH SONだ。今回のイベントはSEVENTH SONの結成15周年記念なので、ヘッド・ライナーとしての登場は当然だが、既にイベント開始から3時間半が経過しており、オープニングのHAMMERHEAD、HELLHOUND、BELLFASTと、超強力な布陣が渾身のパフォーマンスを繰り広げた後で、客席も疲労を感じる時間帯とも言える。しかし、そんな事など忘れさせる程の圧倒的で感動的なステージを、SEVENTH SONは見せてくれた。
新曲~初代シンガーを迎えた曲まで、バンドの歴史を総括するライヴ
鐘の音が鳴り響く怪しげな雰囲気のSE~ファスト・ナンバーTime of the Oathでライヴはスタートし、オープニングからYamaの力強いハイトーンがさく裂する。曲はそのままヘヴィなイントロからドラマチックに展開するMissonへと続き、更に、複雑な展開のNight Whisperを繰り出していく。パワー・メタルに、プログレッシヴな要素を融合させたSEVENTH SONの強みを見せつける曲だ。リズムセクションの見せ場も多く、印象的なベースラインが曲にアクセントを加えている。ここまでの演奏で、SEVENTH SONはそれまでに登場したバンドが作り出した会場の熱気を、そのまま自分達のモノにしたと言って良いだろう。それ程に、SEVENTH SONのプレイは圧巻だった。
YamaのMCを挟んで、新作に収録予定のIn Your Heart、Behind Their Smileがプレイされ、その後15周年記念ライヴに相応しく、初代ヴォーカル大隈を迎えて初期のナンバーEvil Fly Awayが披露された。客席には当時を知るファンも居た様で、会場の雰囲気が暖かい雰囲気に包まれていた。
再びSEが流れ、ライヴは終盤に突入する。大谷のメロディアスなギターが映えるRoad、ファスト・ナンバーのIntruderがプレイされ客席を再び熱くする。Yamaの力強いメッセージを込めたMCがあり、本編の最後はSEVENTH SONらしいプログレッシヴな曲、Fade Into the Skyで締めくくられた。アンコールを求める声に応えて再び登場したバンドは、Heaven's Gateでステージを終えた。
ニューアルバムと「凄いイベント」への出演!16年目のSEVENTH SONにも期待!
最後にドラムの正田がマイクを握り、謝辞を述べた後にメンバー紹介が行われた。緊張感に満ちたSEVENTH SONの演奏が終わり、どことなく穏やかな雰囲気を漂わせながら、SEVENTH SONの15周年記念ライヴは幕を閉じた。途中のMCでの発表によると、バンドは来年、ニュー・アルバムを制作し、詳細はまだ言えないものの8月に「凄いイベント」への参加も決まった様だ。16年目となる2016年もSEVENTH SONにとって充実の年になるに違いない。
11/29 吉祥寺クレッシェンド セットリスト
1.Time Of The Oath、2.Mission、3.Night Whisper、4.In Your Heart、5.Behind Their Smile、6.Evil Fly Away (with Hide Ohkuma on Vocal)、7.Road、 8.Intruder、9.Fade Into The Sky、encore Heaven's Gate