1996年にアメリカでスタートしたOZZFEST
1996年にアメリカでスタートしたOZZFEST(オズフェスト ※日本ではオズフェスも正式名称)。オジー・オズボーンとその妻であるシャロン・オズボーンが指揮をとっており、来年で20周年となる。2013年に日本でも開催されるにあたって、ももいろクローバーZをはじめ、出演者などについての論争も巻き起こったが、元々アメリカでも、アイアン・メイデンとの確執など、さまざまなトラブルがつきまとってきたフェスティバルだ。
日米の違い
日米の違いを見ると、まずステージの形式が挙げられる。日本においてはそれぞれのステージがBLACK STAGE、PURPLE STAGEといった名前にされ、優劣が感じられないようなネーミングになったが、アメリカにおいてははっきりとメインステージとセカンドステージという分け方がされており、メインステージのトリをつとめるのがオジー・オズボーンだ。ブラック・サバスのヴォーカリストとしてその役目を果たすこともあった。
さらに1カ所で2日開催の日本とは違い、アメリカでは、フェスティヴァルでありながら各地を回ってライブをおこなう形がツアーの様相も呈する。日本であればせいぜい、サマーソニックのように、東京と大阪で出演バンドを入れ替えておこなうぐらいが関の山だろう。
日本での開催は、喜びだけではない複雑な感情を持って受け止めたファンも多かったが、じつは2010年にはイスラエルでも開催されている。ただ、すでに本国アメリカでの開催が止まっている中、こうして日本で2回目の開催が進められるというのは、ありがたいことだ。この2015年のラインナップについても賛否両論巻き起こりつつあるが、ジャパンビジネスと揶揄されようとも、楽しんだもの勝ちなのかもしれない。