今年、18作目のアルバム「FEAR」をリリースした、イギリスを代表するプログレッシヴ・ロック・バンド、MARILLION(マリリオン)のライヴ作品が日本盤として一挙３作品同時リリースとなる。
まずは2015年にオランダで収録された「Marbles in the Park」で、タイトル通り2004年の名作「Marbles」を完全再現している。アルバム・リリース直後にも「Marbles」を完全再現したライヴ盤をリリースしているが、本作ではバンドの公式サイトのみでリリースされた2枚組バージョンが披露されている。
2013年のオランダ公演を収録した「A Sunday Night Above the Rain」では、2012年に実に14年ぶりに日本盤リリースが実現した話題作「Sounds that Can’t be Made」が完全再現されている。世界44ケ国から集結したファンの前で披露された、反戦の願いを込めた20分にも及ぶ名曲”Gaza”は圧巻だ。
2009年、ロンドンのカドガンホールでのライヴを収録した「Live from Cadogan Hall」では、アコースティック・アルバム「Less is More」が完全再現されている。また後半ではスティーヴ・ホガース(Vo)加入後のヒット曲がアコースティック・アレンジで披露されている。なお、アルバム「Less is More」も今回のライヴ作品のリリースに合わせて日本で初リリースされる事になっている。
いずれの作品もBlu-ray、DVD、CDが単品または、映像とCDのセットでワードレコーズから2017年2月24日にリリースされる。日本にも熱心なファンは存在するものの、海外との温度差がありすぎて、日本にはなかなか目を向けてくれない印象があるMARILLIONだが、この新作「FEAR」及びこのライヴ作品のリリースを機に、来日公演の実現を期待したい。