wacken_2015

リッチー・ブラックモア復活宣言?

先日、リッチー・ブラックモアがフランスのインタビューで、来年の夏にディープ・パープルやレインボウの曲を演奏するライヴを行う計画がある、と語っていた。この発言はハードロックファンが待ち望んだ、リッチーのロックへの回帰として世界中で大きな話題となったが、そのインタビューではジョー・リン・ターナーとの共演は明確に否定されていた。ジョーは常々リッチーとのレインボウ再結成に対する希望を口にしていたが、リッチーのこの発言をどう受け止めただろか?

歴代のディープ・パープル、レインボウのシンガーの中で、ジョーほどリッチーとの再演を熱望している人はいない。ホワイトスネイクやDIO等、リッチーとの活動を経て、自分自身のリーダーバンドで成功を収めたデヴィッド・カヴァーデイルやロニー・ジェイムス・ディオと違い、ソロではこれと言った成果を残せていないジョーが、リッチーとの活動を望むのは当然と言えば当然だ。

一方、リッチーはジョーの才能を認めつつ、90年代初めにジョーとディープ・パープルで活動した後、「もう、ジョーはレインボウの頃の様には歌えない」と見切りをつけた様な発言をしていた。確かにジョーのソロアルバムやライヴ盤を聴いても、ジョーの声は少し辛いなと思う事が多かった。

しかし、先日ネット配信されたWACKEN2015でのジョーの歌を聴いて驚いた。オーケストラをバックに歌ったアイ・サレンダーは全盛期を彷彿とさせる力強いものだった。更に、ロニー時代の曲スターゲイザーも、以前ジョーのソロライヴで聴いた時とは大違いの素晴らしい内容だった。もし、今のジョーの歌声をリッチーが聴くことがあれば、ジョーへの評価が変わるかもしれない。

リッチーが来年夏の復活へ向けてどの様な決断をするかが、非常に楽しみである。