ヘヴィ・ロック・バンドCLUTCHがニュー・アルバム「Psychic Warfare」をリリース
アメリカのヘヴィ・ロック・バンドCLUTCH(クラッチ)が、2013年の「Earth Rocker」以来となる、ニュー・アルバム「Psychic Warfare」をリリースした。「偉大なるマンネリズム」とはAC/DCを称える時に用いられる表現だが、CLUTCHも正にこの表現がピッタリ当てはまるバンドだ。アンダーグラウンドの時代を含め、バンドの歴史は25年になるが、その音楽性は頑固なまでに一貫している。骨太なリフとグルーヴ、初期のLED ZEPPELINやGRAND FUNKを彷彿とさせるダイナミックな演奏と、野性的なヴォーカル・スタイルは、これまでの作品と何一つ変わらない。音楽的にはDESTURBEDの様なモダン・ヘヴィ・メタルに通じる要素もあるが、CLUTCHのサウンドは現代のバンドとは思えない程に粗削りで70年代的だ。
生々しく荒々しい、妥協無きCLUTCHサウンド
SE的な「The Affidavit」に続く、実質的なオープニング・ナンバー「X-Ray Visions」から、いきなり全開のCLUTCHサウンドがさく裂する。前作と何が変わったか?と言われれば何も変わっていない。これまでのアルバムと同じ様に、生々しく荒々しく妥協の無いヘヴィ・ロック・サウンドが詰め込まれたアルバムだ。ストレートに突進するだけでなく「A Quick Death in Texas」で聴けるファンキーなリズムも、CLUTCHの魅力の一つだ。ファンキーだが重い。この重さと、切れ味の良さの調和がCLUTCHの独特なリズム感を生み出している。
KNOTFEST 2015のメイン・ステージにSLIPKNOT、JUDAS PRIEST等と共に登場!
CLUTCHは、まもなくカリフォルニア州サンバーナーディーノで行われるKNOTFEST 2015で、SLIPKNOT、JUDAS PRIEST、TRIVIUM、KORN等、日本でも人気のメタル・バンドと共に、フェスのメイン・ステージに登場する。現時点で日本盤がリリースされておらず、本作での来日は難しいかもしれないが、今後の展開次第ではCLUTCHの壮絶なライヴが日本で体験できるかもしれない。AC/DCやMotörhead、DESTURBED、あるいは70年代のヘヴィなハード・ロックが好きな方は、是非、CLUTCHのアルバムをチェックしてみて欲しい。