ページ上部の写真 LtoR: Koh Nishino(Vo),Taro Arai(Gt),Yumiko(Flute),Saori Hoshino(Violin),Shuji Matsumoto(Ba),Hiroshi Sakakima(Drs),Makoto Kano(Gt)
ジャパニーズ・ヴァイキング・フォーク・メタル・バンドBELLFAST(ベルファスト)が、セカンド・アルバム「Triquedraco(トリケドラコ)」をキングレコードから10/11にリリースする。2010年のデビュー作「Insula Sacra(インスーラ・サクラ、キングレコード)」から7年というインターバルを経てのリリースだが、待った甲斐があったと思える、充実した内容のアルバムを届けてくれた。
アイリッシュ風のメロディを取りれた、狩野慎、新井太郎の美しく憂いのあるツイン・ギター、ドラムス榊間浩、フレットレス・ベース松本周二の生み出す一筋縄ではないリズム・パターン、そして西野幸一郎のパワフルでレンジの広いヴォーカルと、ファンが期待する”BELLFASTサウンド”が、そのまま新曲で再現されている。前作からの7年間、日本のメタル・シーンはいろんな意味で変わってきた。そういったトレンドを敏感に察知して取り入れていく柔軟性を重要視するバンドもあるが、トレンド、話題性?そんなものは我関せず!という姿勢が感じられる所が逆に嬉しい。サンプリングではない生演奏のフルート(Yumiko)、ヴァイオリン(星野沙織)への拘りも貫かれている。
前作には”Deadly Oath”というライヴ映えするスピード・キラー・チューンがあったが、本作にも“Sign of the Paganheart”、“Sword of Victory”といったライヴ会場での狂乱が目に浮かぶ様なナンバーが収録されている。こういったストレートなメタル・ナンバーから、アイリッシュ風メロディを取り入れた壮大な雰囲気の“Ancient Celtic Fire”、プログレッシヴな要素の強い長尺曲”Où Est la Rose?”、” 1014 (The Battle of Clontarf)”、その間に挟まれた短いNWOBHM的疾走ナンバー” Light“、アルバムを美しく締めくくる”Inis Mór”等々、全体の構成に一つのストーリーが感じられる。前作同様、多くの作詞をアイルランド人シンガーソングライター、ブライアン・カレンと共作で行い、全曲が本格的な英詞、そしてミキシング・マスタリングを、KING DIAMONDのギタリスト、アンディ・ラロッカが手掛け、アルバムのプロダクションも世界基準のクオリティに仕上がっている。
アルバムは全国のCDショップ、通販サイトで購入可能。バンドのオフィシャル・サイトからの購入者には、オリジナル特典として、実力派女性シンガーSIN ISOMERをゲストヴォーカルに迎えた新録ボーナストラック”Sign of the Dragonheart (Epilogue)“を収録したCD-Rが付属する。その他、ディスクユニオン、ディスクヘヴンでも、それぞれオリジナル特典あり。
Triquedraco / BELLFAST
1. Dragon’s Lament (Prologue)、2. Sign of the Paganheart、3. Boudica、4. Black Mist Island、5. Ancient Celtic Fire、6. When the Sunrise、7. Où Est la Rose?、8. Light、9. 1014 (The Battle of Clontarf)、10. Sword of Victory、11. Inis Mór