イタリア出身、男女ツイン・ヴォーカルと、モダン・ヘヴィネスとメロディックの要素を併せ持つ、TEMPERANCE(テンペランス)が、サード・アルバム「The Earth Embrace Us All」で日本デビューを果たした。バンド・メンバーは、キアラ(Vo)、マルコ(Gt&Vo)、ルカ(Ba)、ジウリオ(Dr&Key)の4人で、2014年にアルバム「Temperance」でデビュー、翌2015年にセカンド・アルバム「Limitless」をリリースし、本作を2016年と、コンスタントにアルバム、ツアーと活動を行い、欧州を中心にファンを拡大してきている。
エレクトロ・ヘヴィネス・サウンドと男女ヴォーカルは日本でも人気の高いAMARANTHEに通じるものがある。TEMPERANCEの方がエレクトロの要素は薄く、ヴォーカル・メロディの比重が高い印象だ。”A Thousand Palace“、”Unspoken Words“等、ところどころに挿入されるフォーク・メタル要素もポイントだ。2人のシンガー、キアラ、マルコのヴォーカル・スタイルはどちらも力強く歌い上げるタイプで、相当な実力シンガーだ。ヘヴィネスとメロディアスをうまく混合しており、ハードな”At The Edge Of Space“もヒットの可能性を秘めた名曲だ。ブルータルな”Haze“、壮大なアレンジが光る”Fragments of Life“、ツーバス疾走系の”Revolution“、バラード”Change The Rhyme“と、最後まで聞きどころ豊富なアルバムだ。なお、バンドは2月からヘッドラインの欧州ツアーに出る予定で、日本のシンフォニック・メタル・バンドANCIENT MYTHがサポート・アクトで参加する事になっている。
The Earth Embrace Us All
1.A Thousand Places、2.At The Edge Of Space、3.Unspoken Words、4.Empty Lines、5.Maschere (仮面)、6.Haze、7.Fragments Of Life、8.Revolution、9.Advice From A Caterpillar、10.Change The Rhyme、11.The Restless Ride、12.Center Of My Soul (Japan Bonus Track)、Video Clip:Unspoken Words(Japan Bonus/エンハンスト収録)