日本という枠に留まらず、世界で活躍するシンガー福原美穂

1987年北海道に生まれ、洋楽好きな父親の影響で、幼い頃から自然と洋楽に触れて育つ。小学校3年生の時に歌手になることを決意し、中学校3年生で北海道ローカル番組のカラオケ企画に出演した。マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」を披露し、そのビデオがきっかけでソニーミュージックからスカウトされる。その後ヴォイストレーニングに取り組み、主に北海道で活動していた。

2008年にはロサンゼルスの黒人教会で日本人初のライブを行い、そのパフォーマンスは「奇跡の子」と称された。同年4月「CHANGE」でメジャーデビューした。2009年に発売したアルバム「RAINBOW」は初登場2位を記録。2013年にはSWEETBOX(ドイツの音楽グループ)の6代目ヴォーカルに抜擢される。これはアジア人初の快挙である。

2014年ソニーミュージックから独立することを発表し、一時充電期間を取りアメリカへ渡る。そこでディキシーランド・ジャズに影響を受け、帰国後The Mardi Gras Comboとバンドを結成する。

単純に歌が上手いという言葉だけでは表現出来ない何か

2010年行列のできる法律相談所に出演し、「Stand By Me」「上を向いて歩こう」を披露した。パネラーの西川史子が感動して涙を流した。西川史子が涙したように、福原美穂の歌は聴き手の心を揺さぶり、強く訴えかけてくる。

2008年に発表した「ひまわり」「優しい赤」などでは、鳥肌が立つような切ないバラードを歌った。往年の名曲「Ain't No Mountain High Enough」をアレンジした「ライジング・ハート」や「LOVE~winter song~」ではパワフルで、聴いているだけでハッピーになれるような歌声を聴かせてくれる。

福原美穂はJ-POPというジャンルではなく、ソウルシンガーと言った方が適切かもしれない。彼女はかつてインタビューで「北海道の星になりたい」と語っていたが、ぜひ「日本の星」となり、より世界で活躍する歌手になることを願っている。