U.D.O.の最新ライヴ「NAVY METAL NIGHT」が登場!

ACCEPTのオリジナル・シンガー、ウド・ダークシュナイダー率いるU.D.O.が最新ライヴ作品「NAVY METAL NIGHT」をリリースした。タイトルが示す通り今回はドイツ海軍のオーケストラとの共演ライヴとなっている。Blu-ray+2CDとDVD+2CDの2種類が輸入盤で入手可能だ。

メタル・クイーン、ドロ・ペッシュもゲスト出演したオーケストラとの共演ライヴ

ライヴの収録は2014年2月に行われている為、2015年にリリースされた最新作「Decadent」の曲は収録されていない。U.D.O.は2014年にもライヴ作品「STEEL HAMMER LIVE IN MOSCOW」をリリースしているが、こちらは通常のバンド演奏であり、収録時期は近いものの本作の内容は全く異なっている。普段はTシャツやレザー等、いかにもメタル風な衣装で激しいプレイしているバンドも、本作では正装とまではいかないが、ベストやネクタイを身に着けて演奏している。ステージ上にはフル・オーケストラもいるため、メンバーもそれぞれの立ち位置でプレイをする等、通常のメタルライヴとはかなり雰囲気を異にしている。もちろん、大人しいのは見た目だけで、楽曲そのものはU.D.O.の曲であり演奏はいつものU.D.O.だ。なお、ライヴにはゲスト・シンガーとして、ドイツのメタル・クイーン、ドロ・ペッシュも登場する。

U.D.O.ナンバーのみで構成された、こだわりのライヴ

このライヴのもう一つの特徴は、ACCEPTの曲が全く演奏されていない事だ。元ACCEPTの同僚だったステファン・カフマンがU.D.O.を脱退した後のツアーでは、U.D.O.の曲がセットリストの大半を占め、ACCEPTナンバーはMetal Heart等の超代表曲のみを演奏するバランスにはなっていたが、本作では一曲も無い。オーケストラのみの演奏でACCEPTの曲の一部が演奏されている程度だ。ウドはU.D.O.とは別にDIRKSCHNEIDER(ダークシュナイダー)というプロジェクトでACCEPTの曲のみを演奏するACCEPTの曲へのフェアウェル・ツアーを行う予定となっており、今後は通常のU.D.O.のライヴでもACCEPTの曲は演奏されなくなるのだろう。ウドが歌うACCEPTの曲が聴けなくなってしまうのは残念ではあるが、本家ACCEPTも活動を続けているし、U.D.O.にも名曲は数多くあるので、2つのバンドが同じ曲で似たようなライヴをやるよりは良いのかもしれない。U.D.O.、ACCEPTが共にドイツのメタル・シーンを代表するバンドとして、今後もそれぞれ活躍してくれる事を期待したい。