SIRIUS ROAR待望の1stアルバム「Qualia」5/18リリース!
名古屋を拠点とする、メロディック・メタル・バンドSIRIUS ROAR(シリウス・ロア)が、1stフル・アルバム「Qualia(クオリア)」を5月18日にリリースする。SHO(G)、MASA(Dr)、SATOSHI(B)、ERIKA(Vo、Vln)の4人編成で、2011年にX JAPANを音楽的ルーツとするSHO、MASAが結成した前身のバンドから、幾度かのメンバー・チェンジを経て現在のラインナップとなっている。平均年齢は20代半ばという若いバンドだ。ERIKAが参加する前に、前任シンガーとキーボードを含めた編成で2012年にシングルをリリースしている。
完成度の高い楽曲と重厚なサウンドの強力なアルバム
テクニカル&メロディアスなスピード・チューンから、鋭いリフのメタル・ナンバー、歌メロを前面に出したキャッチーな曲、壮大なアレンジの大作バラードまで、多様な楽曲で構成されており、それぞれの曲の完成度は高く、アレンジも綿密だ。楽器隊は全体的にハイテク指向だが、アレンジにメリハリがあり、決して技巧を詰め込むだけではなく、どの曲もあくまで中心はERIKAのヴォーカルに置かれている。歌詞は英語と日本語が混在だ。
SHOのハイテク・ギター、7弦ベースを操るSATOSHIのタッピングを交えた複雑なプレイ、激しいドラミングに変則リズムも絡めるMASAのドラムには、プログレッシヴ・メタルの要素もあるが、全体的に曲がコンパクトなので難解さは無く、素直に聴きながら曲を楽しめる。逆に、ノリや歌メロ中心にアルバムの全体像を掴んだ後に、各パートの細かいプレイに注目して聴いてみるのも良いだろう。聴き所が沢山ある素晴らしいアルバムだ。UNITEDなどのメタル・アルバムを数多く手掛けている、GALAXY BLAST MASTERINGの橋本貴弘氏によるミックスとマスタリングによって、非常に重厚で迫力のある本格サウンドに仕上がっている点もポイントだ。
様々な可能性を感じさせるSIRIUS ROAR
ERIKAはパワフルに声を出すタイプのメタル・ヴォーカルではないが、女性をフロントに据えたメタル・バンドが珍しくない中で、ありがちなヴォーカルで埋もれるよりも、個性的であるべきだし、実際バンドに独特の色合いを出している。本作でもメロディアスな曲を見事に歌い上げており、相当なポテンシャルを感じさせる。本作ではヴァイオリンが、それほど大胆に使われている印象はないが、SHOのギターとヴァイオリンを組み合わせた曲にも期待したい。様々な可能性を秘めた、強力なバンドの登場だ。
ライヴ・インフォメーション
5月1日 名古屋・栄Tight Rope
5月7日 大阪・西九条Brand New
6月26日、8月13日 東京・吉祥寺Crescendo
詳細情報: Sirius Roar Official HP