カリスマ・ギタリスト、アクセル・ルディ・ペルの17作目「Game of Sins」が登場!
昨年、デビュー25周年記念のライヴを収録した「Magic Moments」をリリースした、ドイツ出身のカリスマ・ギタリスト、アクセル・ルディ・ペル(Axel Rudi Pell)の、2年ぶりのスタジオ・アルバム「Game of Sins」が登場した。デビュー以来、長いブランクを開ける事なく、ほぼ2年に1枚のペースでアルバム・リリースを続けており、ソロ名義のスタジオ・アルバムとしては本作が17作目となる。日本でもそれなりに人気があり、かつては日本盤のリリースもあったが、本作は今の所、日本盤のリリースのアナウンスは無い。
前作から固定のバンド・メンバーで製作されたアルバム
ソロ名義で活動をしているが、常に固定したバンド・メンバーを率いており、本作は前作「Into the Storm」(2014年)と同じラインナップでレコーディングされている。90年代にはロブ・ロックやジェフ・スコット・ソートといったシンガーが在籍した事もある。現在のシンガーは90年代後半から活動を共にするジョニー・ジョエリだ。その他のメンバーはフォルカー・クラウツァック(ベース)、フェルディ・ドルンバーグ(キーボード)、そして、RAINBOWやBLACK SABBATHでも活躍したボビー・ロンディネリ(ドラム)だ。ボビーは、日本のHR/HMファンには、ボブ・ロンディネリの名前の方が馴染みがあるだろう。
不変のアクセル・ワールドが全開!
アクセルの音楽性は一貫して、オーソドックスな様式美系のハードロックを貫いており、本作でもそのスタイルは不変だ。マンネリと非難される事も多いが、変わらないアクセル節が全開のアルバムとも言えるし、8分を超えるタイトル・トラックを始め、正統派ハードロック・ファンにはたまらない内容だ。ギタリストのリーダー・バンドでありながら、ギターが極端に前にでる事なく、シンガーを押しのけんばかりの派手なソロも無い。今の時代には渋すぎるギター・プレイのオンパレードだが、それこそが、アクセルの魅力なのだ。