L:Ai Ohnuma,R:Shoko Nagasaki
L:Ai Ohnuma,R:Shoko Nagasaki[/caption]

12月1日に1stアルバム「LUMINOUS」をリリースする、ツイン・キーボード・ユニットNeo-Zonkの二人、大沼あい、長﨑祥子に話を聞いた。

Neo-Zonk(大沼あい、長﨑祥子)が語る、1stアルバム「LUMINOUS」

LiveLand(L):レコ発ツアー(神戸、大阪、東京)を終えられて、今のお気持ちはいかがですか?

長崎(N):ここからが始まり、という気持ちです。あいちゃん(大沼)とは、今の形態で長く一緒に活動してきましたが、Neo-Zonkとして新たな一歩を踏みだす事ができたと思っています。特に今回のツアーでは、私たちの地元の関西を廻る事ができましたし、東京でも沢山の方が足を運んでくださいました。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。次に進む勢いをつける事ができたと思っています。

大沼(O):その通りですね。自分達の気持ちとしても、ツアーをやって本当に良かったな、大成功だったな、と思っています。

L:このファースト・アルバムに収録されている曲は、いつ頃から演奏されているんですか?

O:Neo-Zonkの前のZonk-Monkを2人で一緒にやり始めた頃からの曲もありますから、7年前(2009年)ですね。長いですよ(笑)

N:7年間の活動の中で、ずっと書きためてきた、わが子たち、という感じですね(笑)
アルバムの始まり、'Prelude – luminous hope -' ~ 'Luminous – crepuscular rays -'は、新しい曲です。ライヴでもアルバムに収められている形で演奏したのは(11/14の)東京のライヴが初めてでした。新曲も、これまでライヴで演奏してきた曲も入っています。でも、まだまだ曲はあるんですよ。

O:そうなんです。アルバムに入りきらなかった曲がまだ沢山あるんです。今回、入れられたのは、半分くらいですね。

L:収録曲の選曲はどの様に決めたのですか?

O:かなり2人で話し合いましたね。

N:Neo-Zonkの前に、Zonk-Monkという名前で3曲入のCDをリリースしているんですが、その3曲は特に思い入れがあって、今回も再録しています。(into the green world、U.T. –hole in danger-、Disorder)

O:前のレコーディングは4年前(2011年)でしたから、その後の活動の中で、いろいろ積み重ねたものが、どの様に今回現われているのか、その辺りも聴いていただきたいと思っています。

N:この3曲を入れるかどうかも、結構悩みましたが、Neo-Zonkのライヴでも毎回演奏している、定番曲でもあるので、初めて聴いていただく方にも、絶対に知って頂きたいと思って、アルバムに入れる事にしました。

L:ライヴでの演奏と、スタジオでのレコーディングでは同じ曲の演奏でも違う難しさがあると思いますが、いかがでしたか?

O:ライヴの臨場感を、レコーディングで出すのは難しい事ですが、でも、レコーディングだからこそ、できる事もあるんですよね。そういった事は、どんどんやってみたかった。CDで聴く曲と、ライヴで聴く曲は違う作品、という風に思っています。

L:今回のツアーに参加されたドラマーの鎌田紘輔さんが、レコーディングにも参加されています。あくまで一般的にですが、キーボード・プレイヤーの作品では、ライヴではドラマーが参加しても、アルバムはプログラミングで行うケースも多いと思います。今回は当初から生のドラムでレコーディングしようと思っていたのですか?

N:私は、最初からレコーディングでもドラマーに参加して欲しい、と考えていたので、プログラミングという発想は全くなかったですね。

O:私は少しだけ考えました。でも、それはアルバムを作る上での制約の中での選択肢として考えていた事なので、鎌田さんに参加していただけて、こうしてアルバムを生のドラムでレコーディングする事ができて、本当に良かったと思っています。

L:鎌田さんは、難しい曲もワンテイクで決めて、素晴らしかったとお伺いしましたが、お二人のレコーディングはいかがでしたか?

O:私たちのレコーディングは、一緒にスタジオで録ってはいないんです。事前の打ち合わせはしましたが、お互いのレコーディングは別々に行いました。それが難しく感じられた部分もありますが、逆に相手が送ってきた音を聴いて「こういうのもあるんだ」と気付く事もあって、そういう点では、楽しみもありましたね。

L:このアルバムで初めてNeo-Zonkを知ってファンになる方も多いと思います。新しくNeo-Zonkを知った方に伝えたい事は?

N:ぜひ、Neo-Zonkのライヴも体験していただきたいですね。私たちの醍醐味はライヴなので。サポートでドラマーには参加して貰いますが、その他の音は全部、私たち2人で演奏しています。例えば、CDにはベースの音も入っていますが、それも、私たちが弾いています。ライヴでは、ソロを交代で弾くときは、ベースのパートもチェンジしたりしています。そんな風に、どうやってこの曲をライヴで演奏しているのか?そういう所にも興味を持っていただけたらと思っています。

L:このアルバムを通して伝えたい事は何でしょうか?

O:Neo-Zonkは、こういう音楽をやっているユニットなんだ、という事を、できるだけ沢山の人に聴いていただきたいですね。今回、CDジャケットを白いイメージにしたのは、ジャンルの枠、プログレという枠を超えて、沢山の方に聴いていただきたいという思いがあるからなんです。

L:最後になりますが、次の目標を教えてください。

N:早く、次のアルバムが出したいです!(笑)

O:そうですね(笑)。まだ、レコーディングでやってみたい事が沢山あるんです。例えば、ライヴ演奏でだけで起こる化学反応を、レコーディングで表現してみたいですね。

N:キーボードでヴァイオリンの音色を使って弾いているパートを、ヴァイオリニストの方に弾いてもらうとか、他にも、まだまだやりたい事は沢山あるので、今後の活動の中でお互いを高めあって、早く次の作品を作りたいと思っています。

2015/11/14 聞き手:Live Land

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