GAMMA RAYがニュー・シンガーの加入を発表!バンドはツイン・ヴォーカルに!
LOUD PARK 2015で来日したばかりのGAMMA RAY(ガンマ・レイ)がオフィシャル・ページで、ニュー・シンガー、フランク・ベック(Frank Beck)の加入を発表した。今後、GAMMA RAYはカイ・ハンセン(Kai Hansen/ギター&ヴォーカル)と、フランクのツイン・ヴォーカルで活動していくとの事だ。フランクはこれまでにもGAMMA RAYのライヴにゲストとして参加しており、YouTubeにはファン撮影の動画がアップロードされている。また、フランクのYouTubeアカウントには、カイ・ハンセンが制作に関わったとされる、フランクが歌うGAMMA RAYのDemonseedとHELLOWEENのHow Many Tearsの動画も公開されている。
フランク・ベック加入の経緯
フランクが加入するに至った経緯については、長いツアーをヘッドライナーとして行うにあたって、カイのヴォーカル・コンディションを100%の状態に保つことが困難になった為、と述べられており、更に以下の様な、コメントが記されている。
「フランクは優れたシンガーであるだけでなく、人間的にもバンドにフィットしている。彼は歌うだけではなく、パーティする事もできる。これはとても重要な事で、フランクを選んだ理由の一つだ」
「フランクの加入は、バンドにヴォーカル・レンジの広がりをもたらすだけでなく、ステージ上のカイにギタリストとしての自由を与える事になる。より激しいアクションやギター・プレイをする事をカイは望んでいる」
大きな節目を迎えた新生GAMMA RAYに期待
カイ・ハンセンはマイケル・キスク加入以前、初期のHELLOWEENでもギター&ヴォーカルを兼任しており、Ride the Sky、How Many Tearsといった名曲を残しているが、当時からメインはギターであり、個性的な声質ではあるものの、決して上手いシンガーではなかった。HELLOWEEN脱退後に結成したGAMMA RAYも当初はキスクと同じタイプのハイトーン・シンガー、ラルフ・シーパース(PRIMAL FEAR)をヴォーカルとしていたが、ラルフが94年に脱退した後は、カイがギター兼ヴォーカルとなり現在まで20年にわたって活動を続けてきた。率直に言ってカイのハイ・トーンは歌うというよりは叫ぶという表現が適切で、それは20年たっても変わる事はなく、年齢と共に特にライヴでの衰えが顕著になってしまっていたので、今回のフランクの加入はカイにとっても、GAMMA RAYにとっても大きな節目となるだろう。カイの卓越したソング・ライティングのセンスが、ニュー・シンガーの加入で更に磨き上げられ、GAMMA RAYにとっての新しい起爆剤になる事を期待したい。
GAMMA RAY OFFICIAL WEBSITE(英語): http://www.gammaray.org/