2015年(日本では2016年)にデビュー・アルバム「Galley of Life」をリリースし、その新人ばなれした完成度の高さで欧州、そして日本のメタル・ファンから注目を集めたスロバキア出身のパワー・メタル・バンドWITHIN SILENCE(ウィズイン・サイレンス)が、セカンド・アルバム「Return from the Shadows」を1/31にリリースする。本作は元HELLOWEEN~MASTERPLANのギタリスト、ローランド・グラポウが彼のスタジオでミキシング、マスタリングを行っており、若いメンバーで構成されたバンドの成長と共に、サウンド・クオリティの向上に大きく貢献している。
前作からベーシストが交代しているが、バンドの音楽性の核となっているのは、シンガーのマルティン・クラインとギターのリハルド・ゲルマナスである為、音楽性そのものは前作から大きく変化はしていない。メロディック・パワー・メタルの王道を行くサウンドだ。曲がよりドラマチックに展開する様になり、この辺りはソングライティング、アレンジのスキルが向上した印象を受ける。特に16分を超える大作“In the Darkness”には度肝を抜かれる。この”In the Darkness”や10分近いタイトル・トラック“Return from the Shadows”やビデオになった“Children of the Night”等にはIRON MAIDENからの影響が強く感じられる。その意味では、前作よりも曲のバラエティが豊富になりアルバムの構成に起伏が感じられ、聴きごたえのある内容となっている。次のステップに向かうバンドの飛躍を予感させてくれるアルバムだ。
Return from the Shadows / WHITHIN SILENCE
1.We Are The Ones、2.Heroes Must Return、3.Children of the Night、4.Calling from the Other Side、5.In the Darkness、6.The Final Victory、7.You & I、8.Master、9.Return from the Shadows、10.Master(Orchestral version,Bonus Track for Japan)
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