curved air air cut

エディ・ジョブソンのデビュー作、CURVED AIR「Air Cut」が国内盤スペシャル・プライスで再発

U.K.のエディ・ジョブソン(Eddie Jobson/キーボード、ヴァイオリン)のデビュー作となるイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンドCURVED AIR(カーヴド・エア)の73年のアルバム「Air Cut」の日本盤が、ワーナー・ミュージック・ジャパンのProgressive Rock 1300シリーズで再発となる。SHM-CD、新規解説、歌詞付で1,300円(税抜)のスペシャル・プライス(期間限定)だ。

エディの才能が開花した名曲Metamorphosisを収録

女性シンガー、ソーニャ・クリスティーナを擁するCURVED AIRは70年にリリースしたデビュー・アルバム「Air Conditioning」がイギリスでヒットする等、プログレッシヴ・ロック全盛期に成功を収めたバンドの一つだ。72年リリースの3rdアルバム「Phantasmagoria」の後にバンドが分裂してしまい、エディは当初、ツアー・メンバーとして加入した。その後正式なメンバーとなり、実質的に唯一の参加作品となる本作ではメイン・ソングライターの一人として、全8曲のうち3曲(内1曲は共作)を手掛けている。中でも10分を超える大作Metamorphosis(メタモルフォシス)は、エディがコンポーザーとしての非凡な才能を開花させた名曲と言える。本作は、全体的にはオーソドックスなクラシック・ロック・スタイルの作風となっている為、プログレッシヴ・ロックという括りで聴くと、物足りなく感じる面もあるかもしれないが、この1曲の為に本作を手に取る価値はあるだろう。勿論「70年代プログレ」的な作風に拘らなければ、その他の曲も十分に素晴らしい。

本作の後、しばらく後にCURVED AIRは活動を停止し、エディはCURVED AIR参加から1年足らずで、ブライアン・イーノ脱退後のROXY MUSICへ参加する事になる。なお、CURVED AIRそのものも、エディ脱退後に再結成を果たし、75年にはスチュワート・コープランド(THE POLICE/ドラム)が加入してアルバム「Midnight Wire(75年)」「Airbone(76年)」をリリースしている。