数多くの名曲を持つハードロック・レジェンド、URIAH HEEP(ユーライア・ヒープ)

1970年のデビュー以来、45年の長きに渡り活動を続けているURIAH HEEPは、LED ZEPPELIN、DEEP PURPLE、BLACK SABBATHといったブリティッシュ・ハードロックの伝説的バンドと並び称されるバンドだ。Look At Yourself(対自核)、Easy Livin’(安息の日々)等のストレートなハードロック・ナンバーから、July Morning(7月の朝)、Sunrise、Magician’s Birthday(魔の饗宴)等のドラマチックな展開の曲まで、数多くのハード・ロック史に残る名曲を残している。

45年の歴史を総括した新ライヴ・アルバム「LIVE AT KOKO」

今年リリースされた「LIVE AT KOKO」は、2014年に行われたロンドンでのライヴを収録したもので、オフィシャル・ブートを除く正式なライヴ盤としては、2009年のツアーを収録した「LIVE IN ARMENIA(2011年)」以来となる。2014年にリリースされた最新アルバム「OUTSIDER(邦題:異端審問)」のリリース前に収録されたライヴなので、新作からの曲は殆ど演奏されておらず、バンドのグレイテスト・ヒッツ的なセット・リストになっている。これまであまり演奏されなかった90年代の曲も収録されており、バンドの45周年を総括するのにふさわしい内容だ。

全盛期を思わせる激しいライヴを展開

メンバーが安定しない事で有名だったURIAH HEEPだが、オリジナル・メンバーのミック・ボックス(ギター)や、既に30年間近くシンガーを務めているバーニー・ショウを始め、各メンバーのプレイは素晴らしく、ベテラン・バンドにありがちなパワーの衰えはまったく感じられない。むしろURIAH HEEPの場合は、近年になって70年代の全盛期を思わせるハードな内容の曲を多くリリースしている為、以前よりも激しいライヴになっている。なお本作では、2013年に亡くなったトレヴァー・ボールダーの後任として加入した、デイヴ・リマーがベースをプレイしている。

本作は、日本盤ではCDのみリリース。海外ではBlu-ray、DVD、CDの各フォーマットでのリリースとなっている。