HR/HMの聖地ともいえるイギリス、バーミンガム出身の伝説的ハードロック・バンド、MAGNUM(マグナム)が、19作目となるニュー・アルバム「Lost on the Road to Eternity」を2/7にリリースする。オリジナル・アルバムとしては「Sacred Blood “Divine” Lies(2016年)」以来で約2年ぶりだが、2017年1月に新録曲を含むバラード集「The Valley of Tears」(日本未発売)をリリースしているので、3年連続のアルバムとなる。1978年の1stアルバム「Kingdom of Madness」から4o年、バンド結成は72年まで遡るベテラン・バンドとしては驚くべきハイペースだ。
本作は、バンド結成以来不動のコンビ、ボブ・カトレイ(Vo)、トニー・クラーキン(Gt)を軸に、2001年から在籍するアル・バーロウ(ba)に、新メンバーのリック・ベントン(key)、リー・モリス(dr)というラインナップで制作されており、前作まで在籍したTHUNDERのドラマーとしても活動するハリー・ジェイムスと、80年代からのメンバーだったマーク・スタンウェイ(Key)は前作の後バンドを離れている。特に長きにわたり印象的なサウンドでMAGNUMの音像を作り出してきたマークの離脱の影響が気になるところだが、新加入のリックが良い意味でMAGNUMの世界観を引き継いでいる。古き良きMAGNUMワールドを維持しながら、ファースト・ビデオの“Without Love”では、新メンバーを迎えて躍動するバンドの姿がうかがえる。8分を超える“Welcome to the Cosmic Cabaret”やタイトルトラック“Lost on the Road to Eternity”など、長めの曲が多くドラマチックなMAGNUMらしいハードロックに溢れたアルバムだ。ボブ・カトレイの憂いに満ちたエモーショナルなヴォーカルも健在だ。
なお、ボーマストラックとして、日本未発売のバラード集「The Valley of Tears」に収録されていた“Back in Your Arms Again”と“Broken Wheel”が収録されている。
Lost on the Road to Eternity / MAGNUM